それからトントン拍子で話は進み……
桜のアパートでポカンとする俺……。
桜「大丈夫か?」
お茶を渡しながら俺に話す桜
皐月『…うん、まだ整理ついてないけど……』
桜「…まぁ、そうだよな、この街から出ようとして止められたわけだし、まぁ止めるけど」
何で自信満々なんだ……
皐月『……、俺にはよく分からない、こんな人間がこの街に居る必要無いんじゃないか?』
桜「お前まだそんな事言ってんのか?この街の奴らはお前を必要としてる、居るだけで嬉しいんだよ、何で分かんねぇんだよ」
俺が居て嬉しい…?何で?
何も出来てないのに…逃げてるばかりなのに…
桜「皐月はもっと自分に自信を持て、喧嘩好きじゃなくともやれる事、あんだろ?」
″俺にやれる事、探すよ″ふと自分が言った言葉を思い出した……
自分が言った言葉から逃げてたんだな……
皆待ってたのに…申し訳ないことしたな…
皐月『…そうだな、俺がちゃんとしなきゃな』
桜「?皐月?」
皐月『逃げるの辞めるって言っときながらまた逃げてるよな、俺…優柔不断だよな、いい加減自分が言ったことに向き合わなきゃ後輩の前立てねぇし、同期の奴らとも向き合うことも出来ねぇ……腹括るよ、今後何があっても前を向くよ』
桜の目を真っ直ぐ見て告げた
桜「…!それでこそ皐月だな!」
桜はそう言うと照れ臭そうにはにかんで笑った
皐月『桜笑うと可愛いな…』
桜「かわっ!!?ちっ、ちげーし!!笑ってねーし!!辞めろや!!///」
皐月『ははっ!必死だなぁ!可愛いよ、お前は』
桜「ぅぐッ!それなら皐月のが可愛い!!!」
皐月『あ、そうゆうの大丈夫なんで✋』
桜「何でだよ!!!」
幸せだなぁ、こうやって笑い合える存在……
幸せ者だな、俺は