用意されていたヒールを履き、アッシュを追いかける。稽古場を抜けて庭園に出るとそこにアッシュの姿を見つけた。
この城の庭園は私のお気に入りの場所のひとつで、手入れが行き届いた美しい花が咲いており、いつもなら花を愛でつつ散歩する場所だ。
だけど、そこにいたアッシュは私の呼びかけに足を止め振り返ってくれたものの、その顔は曇っていた。
それもそのはずだ。ずっと傍にいてくれて信頼していた人物が、スパイかもしれないと疑われているのだ。ウィリアムと過ごした時間が短い私でさえ胸が痛む。
こんなときどんな言葉を掛けてあげれば……?
「ウィリアムが教えてくれたんだ」
庭園に咲いているダリアの花を眺めながら、アッシュは俯き加減でポツリポツリと話し出す。その言葉の一言も逃すまいと隣に歩み寄り、耳を傾けた。
「昔の俺は人の*******************
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