あの時、僕らは初めて出会った。名前も顔も知らないまま。
「中学生も高校生も何故7人も遅れるんだ‼︎全く…ここに一日中入ってろ‼︎」
『はい…』
この時、俺は高校3年生だった。俺らは中高一貫校に入学し、普通の生活を送っている。はずだった。
俺は涼夜(りょうや)。7人の中で最年長だった。父親から「良い子に育て」といつも言われていた。にもかかわらず毎日ぎりぎり登校をした。
あの部屋に閉じ込められたのは俺を含めて7人。
まず、進(しん)。音楽が好きでピアノが上手だった。だが、いつも無口だった。必要以上に話をしなかった。
次に、遼河(りょうが)。あいつはナルコレプシーを持っていた。ダンスが好きで常に踊っていた。
そして、徹二(てつじ)。家が貧乏で学費がギリギリだった。コンテナに1人で暮らしながらバイトをしていた。
それから、大樹(だいき)。ある出来事が原因で果樹園の看板を見ると倒れてしまう。
そして、日当(ひなた)。あいつは能天気だった。いつも笑ってた。幸せそうだった。
最後に、波瑠(はる)。こいつは歌が上手かった。進のピアノに合わせて歌ってくれてた。
その日からあの部屋は俺らの秘密基地となった。
コメント
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(-_-)…え
名前でちょっと吹いてしまった ごめんね りょうやとかあるから、...