息抜きにノベル書きました。
いつものチャットノベルよりもこのノベルのほうが書きやすいなと思ってます。
チャットノベルにも良さはありまくりですけどね!!!
でも個人的には書くとなるとノベルのほうが好きです。あと全く関係ないんですけどyaet愛してます。最近uret書いてなくてごめんなさい。でも自分の作品を読んでくださる方はyaet推しが多いと思うんだ……。
※今回はいつも以上に適当です。
※ご本人様には一切関係ございません。
***
誰にでも、恋をしたくない、恋に落ちてはいけない相手がいると思う。例えば先生と生徒…とか。兄と妹とか。私はどうしても恋愛に発展してはいけない相手に見事に恋に落ちてしまったのだ。
きっかけはなんだったかな…いや、きっかけというきっかけはなかったんだと思う。気づいたら好きだった…みたいな。日に日にその人の良いところが積み重なっていって、最終的に辿り着いてしまったのが『好き』だった。
ちなみに、私が好きになった相手は……同じグループに所属しているyanくん。顔もよければ性格もよくて、私たちのリーダーからよく聞くのは、めちゃくちゃ運動神経がいいらしくてとにかくモテる!!らしい。
(ま、そうだよね)
人のところをちゃんと見てるとことか、時々優しさを見せてくれるとことか、ノリもよくて周りを明るくさせてくれるとことか……あぁだめだ、いいところ言っていったらさらに好きになっちゃう。
メンバー同士だから、好きだということがバレたら今の関係に戻れなくなるだろうし、すっごい気まずくなるだろうし。
私のためにもyanくんのためにもグループのためにも、この気持ちは心の中に閉ざしたほうがいいんだ。
せっかくjpが頑張って集めてつくられたこの大好きなグループ、私のせいで壊したくないもん。
こんなことを考えて、この気持ちには完全に鍵をかけたつもりだったのに、yanくんの姿を見るだけで胸がドキドキしてしまって。どうやってこの気持ちを終わらせたらいいんだろうと思いながらも日に日に好きが募っていくことに頭を悩ませていたそんなある日、いつも通り自分の部屋で編集をしていた。
「っん〜、…」
一通り文字起こしが終わったあと、ぐいっと伸びをしてからはーっと息を吐く。
何時間も部屋にこもりっぱなしだったし、外の空気でも吸いに行こうかなと思い、ゲーミングチェアから立ち上がり、上着を羽織って部屋から出る。
シェアハウスの玄関まで行く道は、階段から降りてリビングを通らなければならない。そのため、メンバーが数人いるリビングを通過していったら
「…あれ、etさん出かけんの?」
ソファに座って私に話しかけてくる。優しくてどこか心配そうな声。…この声の主は……。
「…っ、…、ちょっと…散歩しに行こっかな…て」
私の好きな人…yanくん。
「こんな夜遅くに?危ないやろ」
続けてtt。二人でゲームでもしてたのかな。
「すぐ戻るから平気だよ、それじゃぁ…」
「だめ、女の子でしょ」
「へ、…」
「俺も一緒に行くよ」
そう言ってyanくんがソファから立ち上がる。一瞬の出来事で理解ができなかった。
驚いて声も出せずに戸惑っていると、ttが
「おー、それがええな。yanくんといたほうが俺も安心するわ」
え。ちょっとまって。どういうこと。私は今からyanくんと2人きりになるの?え。嘘。
「…んじゃ、etさん行こ」
yanくんが私の横を通り過ぎる。今さら『やっぱいいや』なんて言えないし。yanくんは行く気満々だし。
好きになったらいけない人と2人きり…だなんて。嫌だ。と言ったら嘘になる。だけど。好きにならないように頑張っているのに。こんな…2人きりになったら、優しさに触れたら、
「etさ〜ん?早く〜 」
「っぁ、ごめっ…、」
だめ、もうあの感情には鍵を閉めたから。
心の奥底にしまったから。
シェアハウスから出て、夜、二人で並んで歩く。
「ゃば、寒っ…上着でも着てこればよかった〜…」
「…そーだねー、」
上着を着てても冷たい風が肌に触れて痛い。寒くてyanくんが風邪ひいちゃったらどうしよう。撮影に体調不良で参加できなくなっちゃったらどうしよう。そしたらyanくんのファンを悲しませちゃって。yanくんが部屋にこもってyanくんと会えなくなって。メンバーみんなが心配して…。そうなったら私のせいだ。
そう考えると罪悪感が襲ってくる。こんなこと今まで考えたことなかったのに。やっぱり…好きな人だか……っ ちが、そんなことないし。とにかく、一旦謝らないと、っ。
「っ、…yanくん…その、…私のせいで外に連れ出しちゃってごめ…」
「っあのさ!……ちょっと、…俺の好きな場所、行かない…?」
私の言葉を遮ってそう伝えられる。私に謝らせたくなかったのかな…yanくん人の話はちゃんと聞くもんね。やっぱりそんなところも優しい。
「………うん」
どんどんいいところが、好きな理由が見つかっていってしまう。
yanくんの好きな場所。
その場所は、シェアハウスから少し遠くの場所にあった。
「……え、綺麗…っ」
柵に手をかけて、目の前にある景色を見る。満月が波をうっている広い海に反射している。それに夜は静かだから、昼よりも大きく波の音が聞こえて、なんだか安心する。
「こんな場所知らなかった、」
「……」
「夜の海って、初めて見たけどこんなに綺麗なんだね」
「……」
「……yanくん、…?」
yanくんからの返事がなく、不思議に思った私はそっとyanくんの方へ顔を向ける。
すると、yanくんの大きな目と合う。月光で顔が輝いていて、顔が整っていることを再認識させられる。
数秒間yanくんと目が合っていて、少し経ったあとに見つめ合っていることに気づいた。
「っ、…!」
勢いよく顔をそらす。やばい。なにこの感じ。顔が熱い。もっと見つめ合っていたかった。胸の音がうるさい。見つめ合ってた瞬間が頭の中で何回もリピートされる。
この感覚。感情。その理由は、私が一番わかっている。
(…この気持ちは、なくさないといけないのに、っ)
柵を握る手に力を込めると、そっと私の手の上に大きな手が重ねられる。
「…へ、」
驚いて横を見ると、手を重ねたのはyanくんで、yanくんの顔は…紅色に染まっていた。
(っ…なんで、…)
そんな顔が赤いのは、熱があるからとかじゃなくて、私と同じ理由だとしたら。
「……et、さん」
yanくんの緊張して硬い声が聞こえる。
重ねられている手に力が入る。
yanくんの綺麗な目と見つめ合ってしまっている。
「…っ…俺、etさんの人一倍優しいとこも、人のことをすぐに信じ込んじゃうとこも、いつも頑張ってるのにどこか抜けてるとこも、全部全部、…っ…可愛くて、ずっと前から好き。だった」
嘘。…なに、これ…。…私、今…好きな人に告白されてる…?
「…俺と、付き合ってほしい、です」
「っ、…! 」
今日の散歩に行く前の『だめ、女の子でしょ』も、女の子扱いしてくれて嬉しかったし、優しいと思った。実はメンバーのことをよく見ててメンバー思いなとこも、困っていたら一番に助けてくれるとこも、周りを笑顔にさせようとしてくれるとこも、全部全部…
「っ…好き」
「……え…」
「っ、…私も…前から大好きでした、っ」
メンバーとの恋だからって諦めてた。でも、諦めきれなかった。そのぐらい、大好きだったから。
「っ、…」
重なっている手を握られて、yanくんの方へ引っ張られる。
「ひゃっ…、!?」
yanくんの方へドサッと倒れ込むと、私の背中に腕が回される。ワンテンポ遅れて、抱きしめられていることに気づいた。
「ぁ、…へっ、…yanくっ…」
「っ…、大好きっ……付き合って…くれますか、っ」
「…、っ…はい、っ…お願いします、…!」
そう言うと、抱きしめられている力が強くなった気がする。
「ちょっ、…苦しっ…、」
「むり…もっと満喫させて…」
「、……ふふ、w」
「も〜…、なんで笑うの、…w」
yanくんの腕の中は、安心して。緊張して。心地よくて。あんなに寒いと思っていたのに、なんだか今は……めちゃくちゃ熱い。
上着、着てこなきゃよかった。
コメント
14件
yanくんもetさんも照れてるのがすごく伝わってきてめっちゃイメージ出来て本当に尊いです🫶🏻︎💕︎︎ 私は今現在進行形で「好きになってはいけない人」に恋してます🥹 だからetさんの気持ちがよく分かる… etさんの恋が叶ってよかった… ちなみに何も関係ないですけど私もyaet愛してます💓💞
天才すぎる、りりるさん… 泣きそうできゅんきゅんして 本当に最高の作品…!! 人生頑張れる!!
etさんの「恋しちゃいけないのに…」っていう思いがめっちゃ伝わって来ました! まさかyanくんも好きで両思いだったとは…!yaet補給が最近足りてなかったのでありがとうございます😭 tt、ナイスすぎな!!