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4週目
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「と、言うことがありまして…それ以来ずっとループしてるんです」
トウヤはそう言うと、1口水を飲んだ。
「…なんで、俺たちもループしていると?」
ナギが、今までの事を話し終えて一息ついたトウヤに質問する。
すると、トウヤは笑いながら答えた。
「そりゃあ、分かりますよ。だって、ループして全く景色が変わらない中、貴方たちだけは毎回違う動きをしてましたから」
「見てたんですか?」
人外がいることに全く気が付かなかったレイナは、驚いて言う。そういえば、トウヤが人外だと気付いたのもナギだ。
「見てたというか、目に入ったというか…それに、私は何もしていないのに勝手にループする事があったんですが、1度、レイナさんが神社に来てあれに襲われるところを見て確信しました」
恐らく、2週間の鳥居に踏み込んだ瞬間殺られた時のことだろう、
「トウヤさんは、何回目ですか?」
ナギが質問する。
何回目とは、言わずもがなループの回数のことだろう。
「うーん…恐らく今回で5回目くらいですね」
「5回目…」
「貴方たちは何回目なんですか?」
「俺達は4回目です」
「4回目ですか…貴方たちは、先程ループしたばかりですか?」
「はい。今日が一日目です」
その後もループの状況についてお互いに質問しあって分かったのは、トウヤは何もしなくても3日経てば強制で戻され、今日がその3日間の中の1日目だということだ。3日経たなくても、御神体の近くに行ったりしたら必ず戻されるらしい。
「…ループのきっかけは、御神体に近ずいたことなんですよね?」
「はい。…けれど、あれは元々この神社に置かれていた御神体とは全く違うものです」
きっぱりと言い切るトウヤに、ずっと2人の会話を聞いていたレイナは、少し気になることがあった。
「トウヤさんは、元の御神体を見たことがあるんですね?」
「はい。何せ、あれを置いたのは私の祖父ですから」
「「!?」」
いきなり出できた衝撃の事実に、思わず2人とも驚いてガタリと席を立つ。
「?どうしたんですか?」
トウヤは、そんな2人を見て少し訝しんでいる。
「いや、まさかこんな急展開があるなんて…」
「お祖父さんが置いたって事は、この神社についてもよく知ってるんですね!?」
あの世の方の神社との繋がりがわかるかもしれない。そう思い少し早口で言ってしまったが、ナギも同じくらい興奮しているためツッコまない。
「え、えぇ…当時のことについてお話しますか?」
前のめりな2人に引きながらも、トウヤは笑顔で言った。
「是非お願っ」
レイナは、話して欲しいと言おうとしたところで、ある考えが浮かぶ。これは、アスカ達にも聞かせた方が良い話なのではないか?
そんなレイナの考えていることに気づいたのか、凪が言う。
「見ていたならわかると思いますけど、俺たち以外にもループしている友人がいるんです。その人達も一緒に話を聞いてもいいですか?」
「あぁ。大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
ナギはお礼を言うと、早速アスカ達を呼び出した。
数分後、料理屋にアスカ達が到着した。
軽く自己紹介を済ませ、席に着く。
「そういえば、黒髪の少年と白猫は来ないのですか?」
すると、トウヤが不思議そうに言った。
「あぁ〜…あの2人は、ループには巻き込まれてないんです」
「?じゃあなぜ、一緒に」
「「「「……」」」」
全員で顔を見合わせる。そういえば、何故あの2人はループに入れているのだろう。
「明確には分からないんですが、多分黒髪の子…エドって言うんですけど、…の能力じゃないですか?」
「そうなのですか…」
そういえば、エドの能力や属性は聞いていなかったことを思いだす。
「それで、いきなり本題に入りますけど、この神社に関する話を聞かせて貰えるって…」
呼ぶ時にトウヤがなぜループすることになったのかも説明したのか、ソウはそれについて何も聞かずに神社のことについての説明を求めた。
「あ、今いない2人にも聞かせたいので、録音してもいいですか?」
アスカがスマホの録音アプリを出しながら言う。
「大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、話しますね。かなり長くなると思いますが、大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
そうして、トウヤはこの神社に昔あったことを語り出した。
親に夜更かしのし過ぎでスマホ没収されることになりました主です。
何度目だろうね…しかも同じ理由…学ばないな(自分のこと)
それでは〜( ᐙ)/