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かぜっぴき

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かぜっぴき

1 - かぜっぴき

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2022年08月16日

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【キャプション】


*こちらはstxxx様のnmmn作品です

*nmmnの意味がわからない方はブラウザバックをお願い致します


*Cp桃赤


*ご本人様には一切関係ございません



*フォロワー様80人ありがとう


画像

*こっちもありがとう!













今朝届いた『熱出た』との簡潔なライン。

ここ数年まともに体調崩したところなんて見ていなかったからそのラインを二度見してしまう位には驚いた。


それと同時に彼の家に薬なんてないんじゃないか、そう思ったら直ぐに着替え家を飛び出していた。

家の近くのコンビニと薬局に行ってから、タクシーを捕まえた。

彼には家行くぞ、と拒否権のないメッセージを送っておく。

タクシーに揺られながらずっとスマホを見つめていたが、既読が付かない。

家で倒れでもしているのかと思ったら余計心配が強くなって、運転手になるべく急いでくれと頼んだ。



──



インターホンを鳴らして数秒、扉はぴくりとも動かない。

やっぱり何かあったのか。

勝手に家に入るのは少し気が引けたが、合鍵を手に取ったその時、がちゃりと鍵の音がして扉がゆっくり開いた。


「…どしたの、さとみクン」


少し赤い頬で呑気にそんな事を言う彼に俺の心配は何だったんだ、と思う反面安心した。


「どうした、って…おまえなぁ…」


「ライン見てねえの」


明らかになんの事か分かってない彼の背中を押して強引に家へと上がらせてもらった。

足元にはつくねが寄ってきていた。


「つーちゃん、こっち来ちゃダメ」


莉犬はつくねを抱き上げ上がって、と俺をリビングへと連れて行く。

何回も来てるからそんな事されなくても分かるのだが。

リビングに着くと彼はつくねにエサをあげてからソファーに寝転びこちらを見た。


「なんでさとみくん来てくれたの?」


「バカお前、お前んちになんもねぇと思ったから来てやったんだよ」


あはは、と控えめに笑う莉犬の隣に腰掛けた。そしたら薄手のパーカーの余った袖でぺちんと叩かれる。

なんだよ、と莉犬を見つめるとまたケタケタ笑った。


「なーんか、変なの。」


「何がだよ」


「髪の毛もセットしないで来てくれたんだ」


その言葉でそういえばセットしなかった事を思い出す。

俺を見て笑う莉犬になんだかムカついて、彼の髪をわしゃわしゃと撫でてやった。


やめろ、だなんて言う莉犬に今度は俺が笑ってやる。




「さとちゃん、おれねむい」


「ん、ねんねしなりぬきち」


「さとちゃん運んで」


ふわふわした口調でそう言ってこちらへ手を伸ばした彼の体を抱っこする。

思った何倍も軽い体に思わずかる、と呟いてしまった。


「お前なあ、ちゃんと飯食わねぇといつか骨と皮だけになるぞ」


「200年後に骨になるのはさとちゃんでしょ?」


「うるせえ」


ケタケタ笑った莉犬をよいしょ、と持ち直して寝室へお邪魔する。

ぐちゃっと乱れたシーツを整えてから莉犬をベッドに寝かせて、掛け布団をゆっくり肩まで持っていく。


「じゃ、おやすみ」


「ん、まって」


控えめに服の裾を掴まれる。

ん?と振り向けば、上目遣いで呟かれる。


「…寝るまでここにいてよ、寂しいじゃん」


少しムスッとして目線を外す彼に頭を抱えそうになった。

なんなんだ、このあざとさ。


「…しゃーねえなぁ、」


ベッドの端に腰掛けるとギシっとフレームの接合部が軋む音がした。

それから瞼を閉じた莉犬の髪を今度は優しく撫でておく。

莉犬はふふふ、と控えめに笑ってから深く布団を被る。

髪から手を離し莉犬から目線を外し暫く壁を見つめた。


「なんかしゃべって」


「なんか、って…そうだな…」


俺が話し始めると莉犬はくすくす笑う。


「…じゃ、良くなったら一緒にマック食おうな」


「今ラムネのマックシェイクやってるらしいよ?」


「この前の飲めなかったから、飲みてぇな、…」




「…って、もう寝てんのかよ」


すぅすぅと穏やかな寝息を立て眠る莉犬の頬を指先で擽る。

赤い頬からは熱を感じた。

早く治せよ、そう呟きもう一度掛け布団をかけ直しておいた。




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