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私
の名前は、水橋美保。
高校二年生で女子バスケットボール部に所属している。
今日は、私の通っている高校の文化祭である。
文化祭といっても普通の学校の文化祭とは少し違う。この学校は生徒のほとんどが部活に入っている。だから文化系の部活は展示物を作ったりしなければいけないが、運動部は模擬店を開いたりするのだ。もちろん部活動によっては活動日数が少ないから準備期間が短くなり、かなり大変らしい。でも私たちはそこまで苦労しなかった。なぜなら……。
「ねえ……本当に大丈夫?」
「ああ……」
「そっかぁ……じゃあ行ってらっしゃい!」
「うん!行ってきます!!」
「……やっぱりちょっと待った!!忘れ物してるよ!!!」
「え?何を?」
「キスだよぉ~ほっぺじゃないからね!唇だからねぇ~」
「わっ分かったってば!もう!行ってくるね」
「はいはーい♪行ってらっしゃい♥」
「ふぅ……行ったかな……よしっ準備しなくちゃ」
ガチャッ
「お姉ちゃんただいま!今日は何をするの?」
「おかえりなさい!今日のメニューは……そうね。少し難しいかもだけど頑張れるかしら?」
「うっうん!!もちろんだよ」
「じゃあ……これを着てくれるかしら?」
「これって学校の制服じゃん!?なんで今更こんなのを……」
「あら?嫌なのかしら?あなたにはこれが一番似合うと思うのだけれど……」
「そんなこと無いけどさぁ……」
「それにしても大きくなったものね……」
「うん。最近身長伸びてきたんだ!」
「そうなのね。それじゃあ着替えたら呼んでちょうだいね」
「はーい!」
(やっとこの日が来たのね。この時が来るのをどれだけ待ち望んだのかしら)
「お待たせしました!」
「良く似合ってるわ。このドレス姿。
貴方はまるでお人形さんみたいよ。
それにしても……」
少女が笑う。
「綺麗ね。
貴方は本当に美しい。
貴方の肌は透き通るように白くて、とても柔らかい。
貴方の唇はとても愛らしいし、 貴方の目は吸い込まれそうに深い。
髪の色は黒檀のように黒くて、艶がある。
そのくせ指通りが良いんだから不思議なものよね」
「……」
男は黙ったままでいる。
「でも、どうしてそんなに嫌がるのかしら?」
「……」
「あぁ!わかった!」
「?」
「さっきからずっと私の目を見てくれないのはそういうことなのね。
私に見つめられると照れちゃうわけね」
「愛とは許すこと」と言う人もいますが、「愛しすぎること」もあるでしょう。
「愛され過ぎる」ことも、またあると思います。
「愛すること」ができて、「愛する人」がいて、「愛されること」があるからこそ「幸せ」になれるのです。
「愛される」ために「愛する」ことが「できる」のであって、「愛している」だけではダメなのです。
愛されたければまず自分が人を愛さなければなりません。
自分の気持ちを伝えるのは恥ずかしいものですが、勇気を出して相手に伝えましょう。
相手もきっとあなたのことを好きだと思ってくれていますよ。
相手の気持ちがわからないとき、どうしても確かめたくなる時がありますよね。
そんな時は素直になって聞いてみよう! 嘘をつくようなタイプじゃないと思うけど、ちょっと怖いかも……なんて思うかもしれませんね。
でも、もし本当に嫌っているのならば、なぜこんなにも苦しんでいるんだろうね? 自分のことなのに、わからないなんて変じゃないか? 君は本当は、彼女のことを愛しているんじゃないのか? 彼女は君にとって、かけがえのない存在なんじゃないのかい?……そうやって、またいつものように逃げようとする。
もう言い訳はできないはずだよ? だって、君の本音は既に知っているからさ。
ほら見てごらん。君の本当の気持ちを教えてくれるものがあるはずさ。