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ちょこ
35
TOMATO
41
--二十回目
小春は目を覚ますと、落ち着きながらも携帯を手に取り、翔の電話番号を入れる。
プルルッ
「はい、こちら水戸翔です」
「始めまして、貴方の口座に百万入れたので協力お願い出来ますか?」
「は?」
暫く電話を切られないまま、向こう側にいる翔は慌てていた。
「マジかよ…で?何がしたいんだ?」
その事を聞くと、小春は嬉しそうに拳を握りしめた。
(ようやく説得成功!)
「まるバツ公園から見える赤いマンションに来て」
小春は玄関を開けて階段の方へ向かうと、辺りを見渡している翔と目が合う。
「私が電話主、すぐにこれとこれ持って、私をまるバツ公園の裏に連れて」
すると翔は大人しくスコップを受け取る、だが小春の顔を見つめると、悲しそうに目を細める。
「何をしたいんだ?」
「世界を救いたい」
あまりにも早い即答に、翔は驚いたように手を口元に当てる。
「へぇ、良いじゃん」
彼がそういうと次の瞬間には公園の裏へと飛んでいた。
地面は湿っており、細い木々があちこちに生えている。
「あった、この地面の凹凸…」
小春はスコップを手に取ると、急いでそこを掘り始める、翔も小春の様子を気にしながら、もう一個のスコップで掘り始める。
残り1分となった時に、埋まっていたものが全体的に見える。
「何これ?」
機械の様な生物の様な、腐ってそうで新しそうでもある、謎の物体でガソリンらしき匂いがする。
「おい電話主だっけ?これって君が以前埋めた遺体だったりする?」
「違う違う、でもこれが地球滅亡の鍵なんだよなぁ…」
「はぁ?」
すると翔はその薄気味悪い物体をスコップで突くと、一気に当たりが眩しくなり始め。
–二十一回目
小春は驚いたようにベッドから跳ね上がった。
「初めて3分以内に滅亡した…」
今まできっちり3分、嫌でも3分後に滅亡していた、だが今回初めて3分じゃない時に滅亡した。
「3分経つから滅亡するのではなく、3分丁度に爆発づるから滅亡するのか…
同じように聞こえて案外違いがある、気づけば小春は嬉しそうにその場で跳ねていた。
「冷蔵庫の菓子食べよ」
こうして小春が小休憩をとる事にし。
–二十二回目
謎の物体の前まで来れたものの、これをどうるか…
「水でも掛けようかな」
水に触れた瞬間、その物体から蒸発するような音が鳴り、一気に周りが熱い光に包まれ。
–二十三回目
また謎の物体前まで到着、しかし息を吹き替えた結果。
–三十回目
「という事で翔、私はループしている」
「そう、だったのか?」
謎の物体の前に最速で辿り着き、新たな着想を得る為に小春は翔へ全てを話した。
「それで今までのループでは刺激を与えた途端に滅亡したんでしょ?」
「うん」
すると翔は悪戯っぽく笑う。
「じゃあ時間目一杯まで放置してみれば?」
小春はそう指摘されると、考えたことも無かったかのように、驚きで頷くしかできなかった。
「にしても俺としては衝撃的だったなぁ、初めての言葉」
「あれは、まぁ、一番成功率が高かったから…」
すると翔は小春の隣に座り、彼女の頬を指で押す。
「「未来のお嫁さんになるから手伝え」は流石に無いだろ」
すると小春は不機嫌そうに距離を置く。
「毎回面白がって素早く協力してくれるから、振り込みだと確認に時間取られるし…」
彼と暫く話していると、ふと公園の向こう側で影が見えた気がしたが、気にせいという事にして、翔とそのまま会話を続ける。
すると翔はまたクスッと笑うと、時計の時間を指差した。
「予定の時間から2分過ぎげてるね」
「えっ?!」
私は彼の手首を掴んで時計を見ると、確かに10:02と表示されている。
「これでやっと…」
やっとと言いかけた時に、いつの間にか出来ていた霧に包まれ、そのまま意識を手放してしまう。
–三十一回目
瞬きをしていると、なぜここに居るのか意味が分からず、隣にいた翔と目が合う。
「小春、小春?気分は?」
「あぁうん、何時?」
翔は腕時計を確認すると優しく微笑んだ。
「10:00になったけど、滅亡しなかったね」
「そう、だね」
小春は立ち上がると、翔は不思議そうに彼女を見つめた。
小春は森の奥へと入っていき、超能力滅亡でパニックになっている人々を見ながら思った。
「まさかだけど、また次の3分がある…感じ?」
その疑問の答えるように、いつの間にか足元に霧が充満していた、小春は慌てて息を止め、辺りを見渡す。
既に何人かは倒れており、小春も何故か意識が離れ始め。
–三十二回目
小春は瞬きをすると、隣の翔に声も掛けず走り出す。
「小春?」
疑問に思う翔をおいていき、彼女は走りながら思いっきり息を吸う。
「面倒くさい!!!」
コメント
1件
第3話、一気に引き込まれました!ループものの面白さが加速してますね。「未来のお嫁さんになるから手伝え」って小春の切り札みたいな口説き文句(笑)、翔もそれで協力しちゃうのがツボです。3分ルールの謎が少しずつ見えてきて「また次の3分がある…感じ?」のところでゾクッとしました。毎回違うアプローチで挑む小春の必死さと、飄々と突っ込む翔のバランスが絶妙です。次どうなるのか気になって仕方ないです!