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luv
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深夜1時。
リビングには映画のエンドロールだけが静かに流れていた。
ソファに座る勇斗は、隣を見てふっと笑う。
柔太朗が完全に寝落ちしていた。
さっきまで「まだ寝てないし」とか言っていたくせに、映画の後半からほぼ反応がなかった。
クッションを抱えたまま、勇斗の肩にもたれかかっている。
ふわふわの髪が頬にかかっていて、寝息は静か。
勇斗はそっとその髪を耳にかけた。
「……かわい」
当然、返事はない。
でも安心しきった寝顔を見るたび、胸がぎゅっとなる。
仕事ではツンツンしてるくせに、家だとこんなに無防備なのは、自分を信頼してくれてるから
そう思うと、たまらなく愛しくなる。
「柔太朗、ベッド行こっか」
小さく声をかける。
柔太朗はうっすら目を開けた。
「……ん……」
「風邪ひくよ」
「やだ……」
掠れた声。
勇斗が笑う。
「なんで?」
「……ここ……いる」
完全に寝ぼけている。
勇斗が立ち上がろうとした、その瞬間
服の裾を掴まれた。
「…行かないで」
心臓にダイレクトアタックだった。
柔太朗は目を閉じたまま、ぎゅっと服を掴んでいる。
無意識。
完全に無意識。
勇斗はしばらく黙ったあと、静かに天井を仰いだ。
「……無理、好き」
こんなの耐えられるわけがない。
勇斗はもう一度ソファに座り直して、柔太朗の頭を優しく撫でる。
すると柔太朗が安心したみたいに勇斗の肩へ擦り寄った。
「……はやちゃん」
「ん?」
「すき……」
本人は絶対明日には覚えてない。
勇斗は片手で顔を覆った。
「寝ぼけ柔太朗、破壊力やばいって……」
柔太朗はすぅすぅ寝息を立てている。
完全に安心しきっていた。
勇斗はそんな柔太朗を見つめながら、小さく笑う。
「……俺のこと信頼しすぎ」
でもその事実が嬉しくてたまらない。
しばらくして、勇斗は柔太朗を起こさないよう慎重に抱き上げた。
「んぅ……」
「ごめんね、ベッド行こう」
柔太朗は薄く目を開ける。
そしてまた、勇斗の服を掴む。
「……いる?」
その声が不安そうで、勇斗は即答した。
「いるよ」
すると柔太朗は安心したみたいに小さく頷いて、また眠った。
その姿に勇斗は完全に顔が緩む。
「ほんとかわいい……」
翌朝。
カーテンの光で目を覚ました柔太朗は、隣でスマホを見ていた勇斗に気づく。
「……おはよ」
「おはよ、柔太朗」
「……なんでそんな顔してんの」
「昨日かわいかったな〜って思って」
柔太朗は嫌な予感がした。
「……何した俺」
「覚えてない?」
「ない」
勇斗はにこにこしながら言う。
「“行かないで”って服掴まれた」
「……は?」
「“好き”って言われた」
「は!?」
「あと、“いる?”って」
柔太朗の顔が一気に赤くなる。
「っっ,言ってない!」
「言った」
「嘘!」
勇斗は笑いながら、柔太朗の頭を撫でた。
「かわいかったよ」
「最悪……」
柔太朗は布団に顔を埋める。
耳まで真っ赤。
勇斗はそんな姿を見て、朝から幸せそうだった。
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コメント
1件
読了しました…っ!💛 もう、この「寝落ちした柔太朗」の無防備さがたまらないですね。仕事ではツンツンしてるギャップも、覚えてないのに甘えてくる“行かないで”も、“好き”も全部破壊力高い…。それに対して「無理、好き」と天井を仰ぐ勇斗の心情、めちゃくちゃ分かります(共感)。翌朝の赤面しながらの「言ってない!」も最高で、読んでて頬が緩みっぱなしでした。二人の距離感と信頼が愛おしい、素敵な第1話でした🤍