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🦍(独身)↔🍆🔞
御本人とは関係ありません。
あくまでもフィクションです。
ご了承下さい。
(続きものです)
暁闇の静寂の中、かすかに鳥の声が聞こえ目が覚めた。
辺りは薄暗く、ベットサイドにある小さな照明が柔らかい光を放ち、お互いの顔が分かる程度の明るさをつくり出していた。
隣を見ると、俺の肩を抱きながら腕枕をして寝ているドズルさんの横顔を見て、 数時間前の情事を思い出し…頬を赤く染めながら、愛おしい彼を暫く眺めていた。
あの時…貴方が伝えてくれた『愛してる』という言葉が…俺の脳内に木霊する。
少しでも貴方を感じたくて…寝ている彼の肩に顔を埋めてみた。
肌に触れることで、貴方との繋がりを感じれる喜びが胸いっぱいに広がり…つい…『俺も愛してる…』と微かな声で呟く。
「…うぅ…ん…」
ドズルさんの身体がピクッと反応した 。
ヤバい…起こしたかも…と思い、顔を離した直後…肩を抱いている手に力が入り、俺の方に顔を向け…目を覚ました。
「ゴメン、ドズさん…起こしちゃったね」
「…いえ、ちょっと前に…起きてました…」
「えっ?」
「ぼんさんが目が覚める少し前に先に起きて…貴方の可愛い寝顔を暫く眺めていました。…ただ、眺めていく内に…再び貴方を襲いたい気持ちが膨れ上がってきたので…それを抑える為に、目を瞑っていました」
「……///」
「でも…ぼんさんが僕に囁いてくれた言葉が嬉しくて…スゴく嬉しくて…目を開けました」
「……///」
「あとは…ぼんさんからの『おはようのキス』が貰えたら…もっと嬉しいんですけど…?」
と少し微笑みながらおねだりをする貴方に『キュン』と胸が締め付ける。
そのおねだりに答えるように…
「…おはよう、ドズさん」
と彼の唇に『チュ』とキスをした。
ドズルさんは満面の笑みを見せ…
「おはようございます…ぼんさん」
とお返しのキスをくれた。
そして…お互いのおでこと鼻をくっつけながら笑顔を溢し、身体を抱き締めながら気持ちを通じ合わせた。
「ねぇ…ドズさん」
「…はい?」
「もうそろそろ朝日が見える時間?」
「ん?…そうですね。でもどうして?」
不思議そうに尋ねる。
「…俺も1つドズさんにお願い言っていい?」
「何ですか?」
と少しだけ身体を離して俺を見つめながら聞いてくるドズルさん…
「もう1回だけ…一緒に露天風呂に入りたい…」
「……」
少し顔色が曇ったのが分かった…でも…
「昨日仲居さんの1人から、ここの露天風呂から見える朝日がとても綺麗って教えてもらったんだ…」
「……」
「大好きな人と綺麗な景色を見ながら温泉に浸かるって…最高に幸せだろうなぁって思って…」
「……」
「今度は逆上せたりしないから…ね?ね?」
「……」
「…ダメ…?」
首を少し傾げてドズルさんを見つめお願いをする破壊力抜群の仕草に『ゔっ』と唸り…溜息をつかれる。
「はぁー…もう…そんな顔で言われたら…断れないじゃないですか」
「うん!」
「でも約束して下さい。少しでも逆上せそうになったら…すぐ上がりますよ」
「うん!」
「そこは…守って下さいね」
「うん!うん!」
「…もう…ホントこういう時だけ調子いいんだから…」
とブツブツ言いながらドズルさんは起き上がる。
俺も起き上がりろうとした時…腰に少し痛みが走る…
「いたっ!」
「ぼんさん?!」
「…あ、大丈夫。ちょっと腰が痛くて…でも、ゆっくり起きれば大丈夫だから…」
ちょっとずつ身体を起こしていこうとしていた時、 スッと身体が浮き上がる。
『へっ?』と驚いていると…ドズルさんが俺を抱きかかえ、お姫様抱っこした まま露天風呂へ向かおうとしていた。そんな最中…
「ぼんさん…スミマセン。昨日無理させちゃったから…」
と申し訳なさそうに伝える彼。
「…ドズさんは悪くない。だって俺が望んだ事だから…逆に…ゴメン」
と彼の腕の中で顔を見ながら謝る。
「ねぇぼんさん… お互い謝るのやめましょうか…キリがない…」
「そうだね。…ならドズさんと温泉に入れる喜びに浸ろうかな」
「フフッ。お風呂で腰…温めましょ。上がったらマッサージしますね」
「…なんか…至れり尽くせりで幸せだよ…」
「僕も幸せですよ…」
お互いに微笑みながら露天風呂に着いた。
俺をゆっくり湯船に浸からせ、その隣で一緒に浸かるドズルさん。
地平線から少しずつ薄明るくなってきた。
「あぁーー…気持ちいい」
「えぇ。朝風呂もいいですね…」
「ねぇドズさん…今度は皆んなで温泉に行きたいね」
「…いいですね。でも…部屋とお風呂は僕と一緒じゃないとダメですよ!」
「ふふっ…何で?昨日も言ったけど、こんなおじさん…誰も相手しないって…」
「ダメです。色気満載の艶めかしい貴方を1人にしていたら…誰かに奪われそうで…心配…です」
と俺の頬に手を置き、気が気でない様子を見せるドズルさん。
俺はドズルさんに顔を向け『大丈夫だよ』と安心させるように、頬に触れている手に自分の手を重ね優しく握る。
「…もう心配性だなぁ」
「貴方は僕だけのものです…他の誰にも…メンバーにも渡しません」
「うん…ドズさんだけだよ」
「…はい」
「それより…俺の方が心配…」
「え?何故ですか?」
『こんなに愛しているのに…なぜ?』と怪訝そうな顔して尋ねる…
俺は握っていた手を離した。
ドズルさんも名残惜しそうに頬から手を離した。
でも、 俺の目をじっと見つめながら…俺の言葉を待ってくれている。
そんな彼に…心の内に秘めていた事を吐き出す…
「…だって…さ。ドズさんは頭も良いし…誰からも信頼感が厚いし…優しい上にカッコイイ…。その上社長じゃん。もう『魅力の塊』みたいな人…でしょ?」
言葉を重ねる内に、どんどん劣等感が募り…ドズルさんの目線から顔を逸らす…
「そんな人と俺なんかとは…釣り合わないんじゃないかな?って…」
『思う』と言おうとしたら、言葉を被すように…
「釣り合う、釣り合わないじゃなくて…お互いがどれだけ好きで、愛しているか?…じゃないですか?」
と率直に気持ちを伝える。プラス思考のその言葉に目を見開きドズルさんの方に顔を向き直す。
「社会的立場とか…有能さとか…恋愛に関係します?例えば…ぼんさんが俺と立場が逆なら、同じ事を言いますか?」
「…言わない」
「でしょ?僕は…ありのままのぼんさんが好きなんです。優しいぼんさん、誰とでも仲良くなれるぼんさん、美味しそうに食べるぼんさん、慌てるぼんさん、一生懸命なぼんさん…貴方の全てが好きなんです!」
言い終わると同時に俺を抱き締める…
『…貴方の横に並んでも…ずっと一緒に歩んでいっても…いいんだ…』自己肯定をしてくれるドズルさんの言葉に一筋の涙を零す。
その涙を親指でそっと拭い…涙を溢した瞳にキスをくれる…
「そういう涙脆いとこも好きですよ」
と笑顔で伝えてくれる。
俺は貴方のそんな笑顔にどれだけ救われているか…心の中のマイナスな感情が払拭されていく…
「…ありがとう…ドズさん…好きだよ」
「はい。ずっ一と緒ですよ」
「…うん…へへっ…」
「あっ!ぼんさん、朝日見えてきましたよ」
と朝日の方に指を指す。
顔と身体を朝日の方に向ける…
「…綺麗…」
「ホントですね…」
「ドズさんと見れて…良かった」
「フフッ…」
ドズルさんは俺の腰に手を回し、俺はドズルさんに身体を預け、暫し朝日を眺めて幸せな時間を過ごせた…
ドズルさんと一緒に見たこの朝日…一生忘れない…そっと心に刻んだ。
「ぼんさん、もうそろそろ上がりましょうか。また逆上せたら大変だし…」
「ふふっ、そうね」
「立てますか?」
「大丈夫だと…思うけど…」
だいぶ腰が温まり痛さが緩和した。
ただ…立ち上がる際に、まだ少し腰が痛みを覚えたが…脱衣所まで歩き、浴衣に着替え、手を借りながら寝室へ向かう。
ベットに横になったら、ドズルさんが腰を念入りに マッサージをしてくれた為、かなり良くなった。
そして チェックアウトの時間まで2人で眠った。
その後…チェックアウトを済ませて車に乗り、運転しながら飛行機の時間まで何をしようか?と考えていた。
「ぼんさん、お腹空きません?」
「うん、ちょっと空いたね…」
「冷麺食べます?」
「冷麺?」
「えぇ、『別府冷麺』が有名なんで…そこ行きますか?」
「へぇ〜。行こう!冷麺」
ドズルさんの案内で別府冷麺を食べに行った。
韓国の冷麺みたいな感じかな?って予想していたのだか…醤油ベースの和風冷麺って感じで意外だったが、俺好みの味で汁まで全部平らげた。
ドズルさんが大分に居たときは、時々食べに行っていたらしく…昔の事を時折話してくれながら懐かしそうに食べていた。
別府冷麺を食べた後、まだ飛行機の時間まで余裕があった。
ドズルさんが『空港でゆっくりします? それとも、 湯の花を作っている明礬温泉でも見に行きます?』と聞かれたが…
この旅において、豪華な旅館を配慮してくれたドズパパに直接お礼が言いたいと思って…ドズルさんに尋ねた。
「ねぇ…ドズさん。ドズさんの実家ってここから遠いの?」
「え?…いやー…ここからならそんなに遠くないですよ」
「ねぇ…どれぐらい掛かる?」
「そうですねぇ…車で30〜40分ぐらいですかね。…なんでそんな事聞くんですか?」
「いや…、ドズパパに直接お礼が言いたくて…」
と伝えると…『イヤイヤ…いいですって。親父が好きでやった事なんで、気にしないで下さい』って遠慮されたか…
どーしてもお礼が言いたいってお願いしたら…ドズパパに確認を取ってくれて、ドズルさんの実家へ行ける事となった。
その道中、ドズルさんの大分時代の話をしてくれて…普段と違うドズルさんが垣間見れて嬉しくなった。
そうこうしている内に、ドズルさんの実家に到着した。車を停め、ドズルさんが玄関先で『ただいま』とドアを開け、家の中に入って行く姿が新鮮だった。
「ぼんさんも、どうぞ入って下さい」
と案内され『お邪魔します』と家に上がった。
中に入ると、リビングのソファに腰掛けて本を読んでいるドズパパと台所で洗い物をしているドズママがいた。
「母さん、父さん、ただいま。ぼんさん連れてきたよ」
「あらぼんじゅうるさん、いらっしゃい。元気してた?」
とドズママ。会釈をしながら『はい。元気いっぱいです』と答えると『フフフ』と笑顔で返された。
「おぉー!ぼんさん、久しぶりだね」
とドズパパ。読んでいた本を閉じ、俺に『こっちおいで』と手招きする。
俺はドズルさんと一緒にドズパパの向かいのソファに腰掛けた。
「この度はありがとうございました。あまりにも豪華な旅館でビックリしました」
「ハハハ…ゆっくりできたかい?」
「はい!」
「それは良かった!」
優しい雰囲気がドズルさんと似ていて、やっぱ親子だなぁ…って実感した。
そうこうしていると、ドズママからお茶とお菓子を頂き、その後は4人でいろんな話をして、 ドズルさんの幼少期からこれまでのルーツを知ることができて嬉しかった。
ドズルさんは『そんな事話さなくていいって…』と恥ずかしそうに言っていたが…その後もいろんな話をして盛り上がった。
「ぼんさん…もうそろそろ飛行機の時間が…」
「え?もうそんな時間? 」
話に夢中になってて、飛行機の時間を忘れてた。
「えぇ。父さん、母さん、そろそろ行くよ」
「あぁ、分かった。気をつけてな」
「2人とも身体に気をつけて。ぼんさん、時間があったら、またいらっしゃいね!」
「ハイ!ありがとうございます」
「ぼんさん、行きますよ」
ご両親から温かい言葉をかけられ玄関へ向かう。
靴を履き、玄関まで見送りに来て頂いたご両親に挨拶をした。
「お邪魔しました。今日はありがとうございました」
と深く礼をする。
「ぼんさん、これからも息子を頼むよ」
とドズパパから握手を求められ、これに応えて手を伸ばし握手する。
「はい!この先もドズさんと一緒に頑張っていきます」
強く手を握って返事した。その答えに安堵したドズパパは笑顔で頷く。
「じゃあ、またね」
「失礼します」
と玄関のドアを閉めて、車に乗り込み…急いで空港へ向かった。
車内でドズルさんに…
「無理を言ってゴメンね」
と謝った。それを聞いたドズルさんは
「イエイエ。僕…嬉しかったですよ。だって…直接お礼を言いたいってなかなかできないですよ」
と運転している俺を見て微笑んだ。
「そぉ…かな?」
「ハイ。ぼんさんの誠実さが嬉しかったです」
「いや、ホントに嬉しかったから…」
「フフフ…そういうとこも好きですよ」
ドズルさんにしてみれば自然と出た言葉だろうが…俺にとっては幸せ過ぎる言葉だった。
「また一緒に旅行へ行きましょうね」
「…今度は罰ゲーム…勘弁してね…」
「アハハ!そうですね。プライベートで行きましょう」
「うん! ドズさんと2人っきりで楽しめる旅行がいいなぁ…」
「貴方の為なら全力で計画しますよ」
「ふふっ。楽しみにしてる」
「とりあえず…東京へ帰りましょう」
「うん。メンバーにお土産買っていってもいい?」
「はい。そうだ!大分Tシャツとかどうですか?」
「…いいかもwwwなんなら俺とドズさんのも買って、皆んなでお揃いって面白くない?」
「それいいですねwww」
「皆んな『そんなセンスのないモノ要らない』って言うかな?」
「センスないですか?!」
「ふふふ」
「まぁ、空港着いて考えましょ?」
「そうだね」
俺達は空港へ車を走らせた…
貴方との小旅行が、これまで以上に愛情を育ませてくれた事…感謝しなくちゃな…と心で思っていたら、ついつい顔が綻んでしまっていたらしく…
「ぼんさん…顔…ニヤけてますよw」
と歯茎をだして伝えるドズルさん。
「違うの!思い出に浸ってたの!」
「まぁまぁ…そういうことにしておきましょ」
「もー!」
この後も終始笑いが絶えない帰路となった。
大分までの距離は長かったけど…貴方との距離を縮めることができた事が一番嬉しかった。
またドズルさんと一緒に大分に行きたいなぁ…と感じつつ、俺達らしい旅は終わった。
コメント
3件
ぶれん様ありがとうございます😊 初めての長編で苦戦しましたが、喜んで頂けて嬉しいです😆
素敵なお話でした〜!幸せ空間すぎました😊✨