※注意※
この小説は、純度100%の私の妄想で出来たnmmnです。ご本人様には一切関係ありません。
ご本人様はもちろん、その周辺の方々やnmmnが苦手な方の目にも入らないよう、配慮をお願いします。
私の癖を詰め込んだので、誰かの地雷の上で踊り狂っているかもしれません。それぞれで自衛をするようにしてください。
読後の誹謗中傷等は受け付けておりません。チクチク言葉が届くと泣きます。
その他、BL要素(🍥×🟦🧣)、催眠あります。
催眠アプリ、なんていうものが流行っているらしい。
世も末だな。そんな話を知人から聞いたときの感想は、それが全てだった。
スマホで簡単!気になるあの人と、あんなコトやこんなコトを……と謳っているようだが、そんなコト催眠でさせられてたまるかと。そもそも、手軽に出来る催眠なんて悪用されそうで怖い。
気になりはするし使ってみたいが、なんとなくよくないことな気がして、あと一歩が踏み出せない。悶々と悩んだ末に考えついたのは、それがお互い知ってる相手……例えば『恋人』とかだったら、ギリセーフなんじゃないか?という事だった。
いや、セーフだろ。使い方にもよると思うが、俺はそんな悪用するようなヤツじゃないからセーフ。
そんな言い訳じみた考えを胸に、俺は自分の恋人───らっだぁの元に急いだ。
目的は1つ。らっだぁが俺にやってほしいと思っていることを、今日こそ明らかにするのだ。
らっだぁは変なところでシャイだから、俺にオネダリの1つもしたことがない。俺はずっとらっだぁのために尽くしたかったのに、遠慮と謙遜と嘘を織り交ぜられ、いつも答えを聞けないままに終わってしまう。
これを聞けたら、今よりもっと関係性を深められる気がしてる。最初よりは随分信頼してくれているようだが、これ以上は中々見込めなかったのだ。
あぁ、なんて平和な使い方なんだろうか。俺ってば、本当にいい子ちゃん……ここまで行いがいいのなら、ちょっとぐらい私利私欲のために使ってもお天道様は見逃してくれるだろう。
「らっちゃ〜ん」
「どーしたの、なるちゃん」
らっだぁはスマホから顔を上げて、隣に座った俺を見てにっこり微笑んだ。
「ご機嫌そうじゃん、なんかあった?」
「んん、なんでもなーい」
「そうかい……ふふ、」
可愛いヤツ。と呟いて、らっだぁは俺の頭をさらりと撫でる。そして、少し恥ずかしそうに目を逸らした。
可愛いヤツはお前だよ!俺ばっか甘やかして勝手に可愛く照れやがって……まぁ、撫でてくれるのは嬉しいし、恥ずかしがってるその顔も好きだからいいんだけど。
だが、これももう終わりだ。次に甘やかされるのはお前だからな?
俺は、アプリを開いて、気持ち悪いグニャグニャした画面を映す。ちょっと見るだけでも、グラリと揺らぐ感覚がある。本当に見せて大丈夫なのか?ちょっと怖いが、ものは試しだ。
「らっだぁ、コレ見て」
「ん?なぁ……、…に…………」
らっだぁに、スマホの画面を見せつけた。驚きからか少し見開かれた瞳が、ぐるぐると渦を巻き始める。困惑するようにチラチラ泳いではいるが、スマホから目は離さない。
「ぇ、………ぁ、?」
「……成功、か?」
当たり前だが、俺は誰かに催眠をかけたことなんて一度もない。だから、成功しているのかどうか全く分からん。
試しに、1つ質問してみることにした。そろそろ夕方だ、今日の晩飯のメニューは何がいいだろう。
「らっだぁ、夕飯なに食べたい?」
「……から、あげ」
「好きなの?」
「ぅん、すき」
無事催眠は成功したらしく、俺の一問一答にぽやぽやしながらも答えてくれる。
意識がぼんやりしているからか、口調がいつもよりも幼い。子供を相手にしているようで、可愛くて愛しくて口角が上がった。
これなら、ちゃんと答えてくれそうだ。俺は、さっそく本題に入る。
「なんか、俺にやってほしいことある?」
ほぼ反則みたいな手段に頼ることになったのは悔しいが、まぁ大切なのは結果だろう。俺は、ドキドキしながら答えを待った。
らっだぁは、虚ろな目のまま口を開く。
「なでてほしい。ぎゅーって、してほしい。あったかくて、やさしくて、やわらかいの、すき」
そんなことで、いいんだ。少し拍子抜けすると共に、思ったより可愛い返答に悶絶して頭を抱えた。
撫でてほしい?ぎゅーってしてほしい!?早く言ってくれたらよかったのに……そんなもの、いくらでもやってやりますがな!
正気になったらっだぁは恥ずかしがっちゃうと思うし、1回素直な感想も聞いてみたい。俺は、らっだぁに抱きついて、綺麗な髪の毛をさらさら撫でた。ぎゅーっと抱きしめてやると、俺より骨張った手が背中に回される。
「どう?」
「ん、あ、それすき。もっと、して」
スッと目を細め、らっだぁは甘えるように指を絡ませてきた。
お気に召したようで一安心。それにしても可愛いな。あのらっだぁも、心の底はこんなにふわふわで柔らかいんだ。
そろそろ尊厳破壊になりそうだから辞めてあげたいのだが、あと1つ。本ッ当に1つだけ、させてみたいことがある。
「らっだぁ、キスして?」
恐る恐る、自身の唇を指で指し示した。
俺だって、立派な男の子だ。好きな子を操れる力を手に入れたのに、アッチ方面のコトをさせない訳にはいかない。こういうのをロマンって言うんだろ?
さぁ、どうくる!?どっからでもかかってこい!
俺は、覚悟を決めて目を閉じた。
「、ン」
瞼を下ろすと、すぐに口に柔らかい感触が伝わった。
驚きやら嬉しいやらで俺がガチガチに固まった隙に、下唇を軽く食まれる。途端に心臓の音が一際大きくなって、どこにあるのかはっきり分かるほどだった。
コイツ、こんな感じのキスするんだ。そういうコトには疎そうだったし、精々ちょっと触れるぐらいだと思っていたのだが……俺がやってあげたこととか、覚えてるのかもな。中々いい発見だった。
やることやったら無表情のまま顔を引くらっだぁを薄目で見つめて、なんとなく嬉しくなって笑みを零した。
よし、聞きたいことも聞けたし、いいコトしてもらったし、そろそろ目を覚まさせてあげよう。俺は、もう一度らっだぁにスマホを見せる。
みるみる内に青い瞳に光が宿り、ぐっと重い瞬きを1つ。開いた時にはもういつものらっだぁで、俺を見て不思議そうに首を傾げた。
「……?あれ、俺、ボーっとしてた、?」
まだ意識が混濁しているのか、呂律の回らない口調でそう言った。幸いにも、操られていた時の記憶は無いらしい。
「うとうとしてたのかな……てか、お前顔赤くない?どうしたの?」
「いやっ?なんでもないですけどねっ?」
「あぁ、そう……怪しいなぁ、なんか 」
「ンモー、そんな疑わないでって!俺らの仲だろ?」
らっだぁは、俺を怪訝そうに見つめた。とても、これがさっきまでぽやぽやしながら可愛いを振り撒いていた人間だとは思えない。やっぱ、催眠ってスゲェんだな。
「変なことだけは、してないよね?」
「あー……ウン、シテナイヨー」
あの唇の感触を思い出し、また顔に熱が集まる。
ダメだダメだ、催眠をかけたことは百歩譲ってバレてもいいが、流石にこれだけはダメだ。確実に機嫌を損ねてしまうだろう、最悪絶交もあり得る。
そんな俺を見て、らっだぁは顔を顰める。だが、興味を失ったようにすぐに俺から視線を外した。
「まぁいいや、あんまり疑われるようなことすんなよ」
「は、は〜い」
そう言って、らっだぁは隣で再びスマホを弄りだした。軽く体重を預けられた体は、操られていた時と変わらないぐらい脱力している。
チャンス。俺は、背後から脇に手を入れて、らっだぁを抱き寄せる。
「ん、ちょっとっ」
らっだぁは、恥ずかしそうに眉を潜める。たかがハグで照れちゃうとか、ほんとらっだぁはいつまで経ってもウブで可愛いんだから。
その頭をさっきと同じように撫でてやると、みるみる内に顔が赤くなり始めた。
「はぁ、っ!?やめ、ちょ、恥ずい!」
「ねー、らっだぁ。好きなんでしょ?あったかくて、優しくて、柔らかいの」
「えっ?」
驚いたように目を白黒させるらっだぁ。爆発してしまいそうなほど恥ずかしがるなんて、ほんと可愛い。
らっだぁは、力なく俺の腕に手を掛けた。多分、らっだぁなりの抵抗なのだろう。そんなことしても、お前のその満更でもなさそうな顔は丸見えなのにね 。
「真っ赤になっちゃって……可愛いねぇ、お前は」
「……、ゃ、めて」
「やめてほしいの?ふーん……」
ほんとは、イヤじゃないくせに。天邪鬼ならっだぁも好きだが、あれだけ素直な面を見てしまったからか今はどうも面白くない。
「おっけー、分かった」
「えっ、?」
俺は、パッと手を離して、らっだぁから距離を取った。手のひら1つ分ほどの、本当に小さな隙間だ。
急に放り出されたらっだぁは、困惑したように俺を見る。らっだぁと暮らし始めてから、俺から……しかもこんな、突き放すように離れたことは無かった。なんなら、離れようとするらっだぁに付き纏って、ウザがられていたぐらいだ。だから、どうしたらいいのかわからないのだろう。
「え、っ?やめ、ちゃうの……?」
「うん。イヤ、なんでしょ? 」
「あ、ゔぅ……」
らっだぁは、悲しそうな顔で俯く。可哀想で、今すぐ抱きしめてあげたいが、ガマンガマン。
欲を言えば、オネダリしてほしい。恥ずかしがり屋のらっだぁは最後まで催促もしてくれないかもしれないけど、今はこうやってしょんぼりしている姿が見れて満足かも。
暫しの間、隣でらっだぁが迷いに迷う様子を眺めた。多分、恥ずかしさともっとしてほしい気持ちが競り合っているのだろう。悶々と悩んで、苦しそうだ。
じゃあ、少し手助けをしてあげよう。俺はおもむろに立ち上がり、らっだぁに背を向けた。
「そんじゃ、夕飯作ってくるわ」
「あっ、っ待って!」
焦り声でそう言って、らっだぁはしどろもどろになりながら俺の手を引いた。服の裾をクイッと引っ張られる程度の、可愛らしい引き留め方に笑いそうになるのを必死に堪えた。
うおお来たぁ!ここまで来たら、流石にねだってくれるだろ!!
俺は、急に湧き立つ心を抑え込み、別にお前に興味なんてないですけどねと言わんばかりの表情を作った。
「ん?なぁに、らっだぁ」
「ぅ、あ、あの……」
今にも消え入りそうな声。後少し、頑張れ……!と、心の中で声援を送った。
今にも溢れそうなほど涙が幕を張った涙、八の字に歪む眉毛。はくはく口を開いては閉じ、終いには俯いてしまう姿が可哀想で仕方ない。これでもかというぐらい、庇護欲がビンビンに刺激される。今にも俺から声をかけて撫で回してしまいそうだ。
我慢……我慢だぞ、俺。自分にもダメージが入るなんて、誰が想像しただろう。驚くと共に大いに苦しんだ。
だが、そんな苦しみもすぐに終わりを迎えた。
「あの、……ぅ…っ、なる、っせ、…もっかい、なでて、ほし───」
そう言い終わらない内に、俺は無言でらっだぁに抱きついた。勝手にイジワルして、勝手に我慢出来なくなっている自分がどうも滑稽で、乾いた笑い声を上げた。
そんな俺を、らっだぁは優しく撫でる。撫でて欲しかったのはお前だろうに……俺は、らっだぁの頬に手を添えた。猫のように頬ずりしてくれる姿には、なんというか、グッとくるものがあった。
「はぁーっ、可愛い。……イジワルしてごめんな、らっだぁ」
「あは、ちゃんとやってくれんじゃん、最初からそうすればよかったのに」
安心したのかふにゃりと笑うらっだぁが可愛くて、少し申し訳ない気持ちになる。謝罪代わりに、軽く開いた唇にキスを落とした。
どさくさに紛れて舌を捩じ込むと、流石に抵抗される。だが、すぐに身体から力が抜け、だらりと脱力する。途中で乗り気になったのか、夢中になってはふはふ息を吸って、時にこくこく喉を鳴らした。
そろそろ限界そうだ。そう思って、最後にちゅっと音を鳴らして顔を離す。もう何も考えられなさそうなぐらいめちゃめちゃになった可愛い子ちゃんは、俺に体重を預けて肩で息を繰り返した。
「あ、ん……ッ、ふ」
「もっと、ほしい?」
「ほ、しッ、…ちょーだ、ぃ」
そのまま2人一緒に倒れ込んで、これでもかというぐらい引っ付き、らっだぁがぐちゃぐちゃになるまで甘やかした。 ぎゅーっ、と抱きつきいて、息継ぎで目が合えば、触れるだけのキスをして。そしたらまたハグを繰り返し、撫でて撫でて撫でまくる。
真っ赤になった耳を撫でれば、嬉しそうな声が漏れた。
「は、ふっ。それ、すきっ……、もっとぉ、もっと、して?」
「あぁ、いくらでも」
とろとろになってぎゅうぎゅう抱き締めてくれる可愛いらっだぁを、もっともっとと甘やかした。
凛としたタンザナイトは涙で輝き、間延びした声は甘く媚びる。こしょばそうに指を開いては閉じ、俺の頬に手を伸ばす。
俺にそっと口付けたらっだぁは、控えめに下唇を食んだ。
「……かーわいぃなぁ」
こんなんなら最初から、反則技なんて使わなくてもよかったんじゃないかなぁ……なーんて。
nrrdっぽさが薄かったかも……もうちょい、お互い小突き合うような、生意気な関係性にしたかったです。
nrrd、もしくはrdnrの小説は一体どこに隠れてるんですか?みんな息潜めすぎじゃないですか?自分の小説じゃ満足出来ない悲しい雑食モンスターの居所はどこにあるんですか?
nrrd好きさんのシチュ付きリクエストが切実に欲しいです。適当に「nrがrdに〇〇するところ」でも鬼の長文でもいいので、誰かnrrdのシチュくださいお願いします。
コメント
8件
長文失礼します 今回の作品もニヤニヤしながら読ませてもらいましたリクエストで 小さい頃から仲良しだったなるらだが小学生ぐらい?の時に親の転勤でらっだぁが(なるせでも良いです)転校する事になって会えなくなり中学?高校?ぐらいになって偶然再会して色々あって付き合うみたいなシチュエーションが見てみたいです (ドースからシチュエーション考えるの全然成長してないので変な所とかあったらすみません)
セクハラとかどうですか? そんなガッツリじゃなくても、 「なんか…コイツ近すぎんか?」 レベルでも良い気が… 純粋に2人がイチャイチャしてくれてるだけでもありがたいです
らいむさん、nrrdありがとうございます。ふたりともかわいい...!めっちゃくちゃ好き✨ほんとに