テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠️わんく⚠️
・全てU虚.の妄想
・太平洋戦争真っ只中のお話
・戦争賛美や政治的意図はこれっぽっちもない
・核がキャラクターとして出てくる
今回、オリカンヒュなのかは微妙な原子爆弾が、キャラクターとして出てきます。 苦手な方はご注意ください。
それでは、どうぞ。
熱い……熱い……熱い……熱い……!
水……!誰か水を……!
痛い……!怖い!怖いよ!!
何が起きてるの!?何が……!?
どうして……こうなってしまったのだろう……。
一瞬の光と空気を裂くような熱風で、ここは見渡す限りの火の海と化した。
「お前が……やったのか……?」
そう尋ねてみると、そいつはへらへらと張り付けたような笑顔を浮かべた。
「僕が?人聞きの悪いなぁ……僕は言われたことをやっただけだよ。」
私はその光景をみることしかできなかった。
人々が余りの熱さに叫び、必死に水を求め、訳も分からず溶けていく様を。
「…………」
私が何も言わないでいると、そいつは不満そうに私を見下ろす。
「日帝くんで、あってる?」
今更、名前を知られていることに驚くことはない。
「……だったらどうする。 」
苛立ったような口調で言う。
「良かった!間違えてなかったんだ!」
その言葉が頭にきた。
「良かった……?何がだ……何がいいんだこんなことッ!!!!」
私が胸ぐらを掴み怒鳴っても、そいつはなんともないような顔で話す。
「まぁまぁ落ち着きなって。僕もこんなことしたかったわけじゃないよ。」
歯をギリギリと食い縛る音が頭に響く。
「しょうがないよ。所詮は僕も使い捨てだし……もうすぐ君も終わりそうだし、折角だからおしゃべりでもしない?」
にこにことそう提案してくるやつに、私は更に苛立つ。
「ふざけているのか?」
「かもね~!」
私はやつの襟から手を離した。
「もういい……疲れた……」
私がその場に座り込むと、やつは不思議そうに顔を覗きこんでくる。
「へぇ……日帝くんでも疲れることってあるんだ!」
「そんなことはない、最初から疲れていた。今まで我慢してただけだ。」
「流石日本男子~……」
やつが、私の隣に座って言った。
「それでこそ、僕が好きになった日帝くんだよ。 」
「は?」
何を言っているんだ?こいつは。
「はじめまして。僕は『Fat Man』君らのところでは、『ピカ』と呼ばれているものだ。」
やつは……ピカは笑っていた。燃えるヒノモトで。
「少し……昔話をしようか。」