「…………」
「どうしたんだ?日本。」
アメリカさんにそう言われてはっとした。
「いえ……父のことを考えていて……」
すると、アメリカさんは少し申し訳なさそうな顔をして言った。
「あー……悪い。」
「いえいえ。さ、行きましょ。」
この空気もなかなかに辛いので、歩き出す。
……父のことを思い出す。
むかーしむかし。
僕はある日突然造られました。
訳わかんないけど、とりあえず目を覚ましたよ。
そしたら、わーおビックリ!
なんか知らんやつがいました!
「待て、話が突然すぎる。起承転結の転から入ってるぞ?」
日帝くんは変な顔をして僕にそう言う。かーわい♡
「そんなこと言われてもぉ……本当の事だしなぁ……?」
日帝くんはあからさまな軽蔑の視線を向けてきた。
「…………」
「まぁまぁ。後からわかったんだけど、そいつアメリカさんだったんだよね!」
「アメリカっ……!?」
すると日帝くんは突然目を見開いて、食い気味に言う。
「うん。」
日帝くんは怖い顔になって、刀に手を掛けた。
「やはり米国の手の者ッ……!!斬るッ……!!」
「あーあー、やめときなって。そんな状態で斬っても、どうせへなちょこアタックしかできないんだから。」
日帝くんは今度こそ戦意を失って、その場にガクッと崩れ落ちた。
「くそッ……!なんなんだ……」
おはなしするのは無理そうかな?
「んー……とりあえず、続き話すね!」
正直、どうでもよかったんだよね。
アメリカさんが勝とうが負けようが、世界が終わろうが。
なーんにもしたくなくて、で、気付いたら兄のLittle Boyはどっか行ってるし。
んで、本当に暇だから兄さん探してたんだよ。
そしたら見たわけ。
あぁ、死んだ兄さんじゃないよ?
その側に倒れてた子の方。
ちっちゃくて、真っ赤な旭日旗を背負った……
ボロボロで、見てるこっちが痛いくらいの傷を負っていたけど、それでも我慢して立ち上がろうとしていて。
本当に愛しい……♡
日帝くんのその目には、狂気にも似た決意が宿っていたんだ。
もうさ、完全に堕ちちゃったよね。
最初は、かっこいい!っていう憧れみたいなものだったんだけど、日に日になんか変なこと考えるようになっちゃってさ!
そのときは日帝くんのこと知らなかったからさ、アメリカさんに訊いて見たんだよ。
そこで日帝くんのこと知ったわけ!
それに次の日には日帝くんのところに行けるよって言われて!
「いやぁ大興奮だよね!!」
すると日帝くんは頭を抱えてうずくまってしまった。
「日帝くん?どうしたの?」
そしたら、日帝くんが苦しそうに言った。
「……意味がわからない……」
……?
「なんで?どこがわからないの?」
「……何もかもだ。」
日帝くんは急にたくさん喋り出した。
「私のことが好きだってどこが?こんなことをしておいて?本当になんなんだ?そんな数日の出来心になんの重みもないだろう?なのになぜ?わからない。わからない……わからない!わからないわからない!」
えっと……
やっちゃった☆
ま、いっか!
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