それから約8年の時日が経ち。
日帝は成人した。
コンコンコンッ
ガチャ
日帝 「!!これは、長老様。ご無沙汰しております。」
長老 「ふぉっふぉっふぉっ、そんなに賢まるでない。実はお主にお願いがあってだな……。」
日帝 「お、お願いですか?」
長老 「嗚呼、実は最近…………この近くに魔王が現れたと噂が出回っておってな。」
日帝 「………まおう。…それは、本当ですか、?」
長老 「うむ、本当かと言われると噂程度でしかないため何とも言えないが、我の感が”魔王だ”と言っておるのだ。」
日帝 「はぁ、まぁ信じる価値はありますね。(長老様は体は弱すぎだが、…感だけは強いからな。)」
長老 「…今失礼な事考えたか?」
日帝 「い、いえ… そんな事は」
長老 「そうか。」
日帝 「そ、それより………魔王は、なぜコチラに現れたか分かっているんですか?」
長老 「嗚呼、どうやら…………
」
日帝 「だ、誰かを、? ……………また、誰かを殺す気ですかね?」
長老 「それが…分からんのだ。」
日帝 「分からない、?何言ってるんですか!?あの魔王ですよ!?!?俺の、僕の母さんは魔王に殺させた………。魔王は非道で残虐です!!だから、絶対……奴は誰かを、いや…誰でもいいから殺しに来たんですよ!! 」
長老 「日帝…。」
日帝 「ハッ!…、すみません。つい、取り乱してしまいました。」
長老 「まぁ、それは仕方ないな。」
長老 「それより、やはり魔王が日帝の母親を殺っておったか。」
日帝 「はい。長老様があの本を貸してくれなかったら、知りませんでした。本当にありがとうございます。」
長老 「いい、いい。それに、日帝の母親には何個も返しきれない………恩があったからな。」
日帝 「良ければ、母さんと長老の昔の話を教えて下さりませんか?」
長老 「ふぉっふぉっふぉっ、良かろう。良かろう。」
あれは。我がまだ、34で若い頃じゃった。
ある日、我達はあるダンジョンに挑んでいたんじゃ。
しかし、…
若長老「おい!!解斗!!湊!!しっかりしろ!!!!」
解斗 「ゴホッ!!、…ゴフッ、ご、ごめん。おれ、もう無理そうだ。」
解斗 「俺の事は、もういいから、……湊の方に援護にいってやって……くれ。」
若長老「何馬鹿なこと言ってんだ!!皆で帰るって、言ったじゃねぇか!?なぁ!!」
ヒュンッ
若長老「おわっ!?」
魔族 「おい!居たぞコイツ等だ!!さっさと殺っちまうぞ!!」
若長老「なっ!?もう魔族に援軍が!?」
解斗 「チッ……おらっ!!早くいけ!!お前はまだ、動けるだろ!!」
若長老「ッッ………す、すまん。解斗…。」ポロッ
タッタッタッタッタッ
魔族 「なっ!?一人逃げたぞ!追e」ザシュ
魔族 「ぐああァ゙ァ゙!?」
解斗 「ハハッ、ここから先は一人も通さねぇ!!」
魔族 「ハッ…お前一人如きがこの最強魔族軍に勝てる訳ないだろw!!」
ザッシュッ ザシュ グサッ
解斗 「くっそ…(…倒しても倒しても次々襲いかかってきやがる、…コイツ等………。)」
ヒュンッ グサッ
解斗 「ぐあァァァ!?」
魔族 「ハッ!どうやらここまでのようだな。最後に、命乞いだけでも聞いてやろう。」
解斗 「ハハハッ、敵にそんな事言う馬鹿はいねぇよ。」
魔族 「そうか、……さらばだ!!」
解斗 「……(ごめんな、……湊を頼んだぞ。)」
ザシュ
魔族「討ち取ったりぃぃ!!!!」
若長老「はぁはぁ、湊。どこだ?」
湊 「ゴフッ…こ、ここだよ。」
若長老「湊!?しっかりしろ!!」
湊 「ごめ、僕……無理そう。もう、僕の事はいいから…」
若長老「何言ってるんだ!?ただでさえ解斗に先立たれたって言うのに、……お前を失ったら…俺は!?」
魔族 「いたぞ!!奴らだ!!」
若長老「なっ、!?」
魔族 「お前等、……殺っちまe」
ザッシュッ!!
魔族 「ぐあァァァァ゙ァ゙!!」
その時、一瞬で大勢いた魔族軍が倒れた。
いや、倒された……。
魔族軍がいたところには、髪が長く、巨大な刀を持ったスタイルのいい女性が立っていた。
??「無事ですか!?」
若長老「え、えぇ……俺は無事ですが、湊が!!」
?? 「……えぇ!?どこですか!?」
若長老「あれっ!?さっきまでここにいたはずなんですが、!」
我等は必死に探してたが、その場にはもう湊の姿はなかった……。
続く
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魔王め日帝のお母さんを♡♡♡やがって許さんぞ‼︎