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そしてドキドキのダブルデート当日・・・
「じゃあ早く準備してねー!」
と言う礼愛のいたずらをやる前の楽しそうな声で私はメイクをし、服も着替えて準備を済ませた。
私と礼愛は双子・・・私と礼愛は双子・・・
顔も背丈も声もそっくりなんだから大丈夫・・・
私は自分にそう言い聞かせて礼愛が待ってるリビングへと足を運んだ。
なぜ自分に言い聞かせる必要があるのかと言うと言ってしまえば私はヘタレなのだ。
礼愛のようなイタズラは進んでやろうと思わないし、あとで怒られる事への恐怖で『良い子な子』を演じているのだ。
いつもは「嫌よ。」と言うイタズラのお誘い。
今回はなんでOKしたかと言うと、なんだか面白そうだったから。
ただ・・・それだけの好奇心であんなことになるとは今の私には想像できなかった。
「礼愛!準備できたわよ。」
「待ってましたお姉ちゃん!じゃあ行こう!」
「時間は・・・うん、1時間前ね。」
「少し早い気もするけど・・・」
「「人を待たせるより自分が待て」」
「・・・ふふっ」
「あははっ!」
私と礼愛は笑い合いながら玄関を出て集合場所の遊園地へと歩いて行った。
『人を待たせるより自分が待て』
これは母親にしょっちゅう言われた言葉なのだ。
母親は時間にとっても厳しく、人に迷惑をかけるのを人一倍嫌うタイプの人なのだ。
そんな母親に育てられたおかげで私たちはまだ人に迷惑かけるなんてことはしていない。