───昼休み───
潔子「慧……。」
『!!』
『………如何したの…?』
潔子「やっぱり…、駄目…?」
『…………』
『うん…。ごめん』
潔子「大丈夫…。」
道宮「慧、まだトラウマ?」
『!!うん…。』
道宮「ん〜、そっか〜…。」
道宮「慧はさ、慧は如何したい?」
『……(如何したい…か)』
『…出来ることなら、潔子たちに「違う違う!」…?』
道宮「バレー、やりたい?」
『……………。』
昔話をしようか。
聞いてくれるのかはわからないけど。
『…全国へ』
道宮「!!」
『全国へ行きたかった。』
そんな夢が叶うだろうか。
『モブ花には迷惑を掛け過ぎた。』
君はまた、一緒にバレーをしようと笑いかけてくれるだろうか。
『そんなモブ花へ、お礼に全国の道を……。
───頂の景色を見せてあげたかった。』
実現出来るだろうか…。
道宮「……」
道宮「…答え、出たね」
『!!』
道宮「私もさ、ずっと澤村に片思いしてきた」
道宮「でも、私弱いから。澤村へこの思いもぶつけてない。」
道宮「振られるのが…、怖いから」
『それなら…。』
『私と、一緒だね。』
道宮「!!」
『怖気づいて、諦めて。』
『自分自身で傷付けて。』
道宮「…ちょっと〜!」
道宮「私が慧を慰めるはずだったのに、いつの間にか私が慧に慰められてるみたいじゃん!」
『そうだね笑』
道宮「…慧に一つだけ言うとしたら…。
───当たって砕けろ!ってことかな」
『……ちょっと違うかも笑』
道宮「えっ!?嘘!!」
彼女は素敵だ。
恋愛なんて、片思いなんてとても苦しいだろう。
『(私には出来っこないな)』
コメント
4件
あ、はいもう推します