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よっか
34
#擬人化
ぜんかもち🍡
11
樂々
2,227
48
ケイ素「…で」
ケイ素「こっちは忙しいんだが⁇なんのつもりだ、炭素」
今は西暦1886、まぁ色々あって今は地球という星のとある帝国に所属しているのだが。
炭素「いや…まぁまぁ」
炭素「俺らの部族、二人しかいないでしょ。僕含めて」
ケイ素「あぁ、そうだな。…作りたいと」
炭素「んー、っていうかもういるんだよ」
炭素「お前に紹介したくて。ね、ちょっとだけならいいだろ」
ケイ素「…好きにしてくれ」
炭素「うーい」
炭素は、扉に向かって合図をする。
しばらくして、扉がガチャリと開く。
背の高い、男だった。
体つきが良く、それでいて姿勢もしっかりしている。
スーツは何故か僕が幼い頃から憧れていて、今も着用しているものと殆ど同じもので…
…どこか、
懐かしいような。
炭素「ささ、自己紹介してくれ」
「はい」
「お初目かかります、ケイ素さん」
「俺はゲルマニウム。新たに、クリスタロゲンに入隊することになりました」
ケイ素「…………あ、あぁ」
…なんだ?酷く、心臓が高鳴る。
頭の中に課せられた施錠が、ギチギチと悲鳴を上げるような感覚、
…なんだ、これは。
…と、僕が困惑していると。
彼は、
微笑んだ。
ゲルマニウム「_______約束通り、」
ゲルマニウム「逢いに来たよ」
ケイ素「っ…………!?!?!?!?!?!?」
記憶が、濁流のように流れ込む。
エカと過ごした日々。
エカと遊んだ日々。
エカと勉強した日々。
…エカが、消えてしまったあの夢。
ケイ素「え……エカっ…‼︎‼︎‼︎‼︎」
あの日の虚しき友の名を呼ぶと同時に、思わず飛びついてしまう。
エカのときは僕より身長が低かったくせに、彼は僕の身長を軽く超えていた。
声も低くなって、身体つきも…
炭素「…よかったな、ケイ素」
感動やら困惑やらをしていると、
炭素がボソリと呟いた、
炭素「エカのこと、話さなくなったからさ。気になってて」
炭素「…そしたらたまたま炭素経由でゲルマニウムに会って。そういえば幼い頃ケイ素が、アルファベットが刻まれた赤紫色の目をしてるっつってたから、もしかしてって思って」
ケイ素「……そうか」
ケイ素「ありがとう」
…迷惑かけたかもな。
炭素「…じゃ。私はこの辺で」
ゲルマニウム「はい。あ、あとで書類提出あるのでまた会いましょう」
炭素「ん、りょーかい。僕執務室いるわ」
ガチャリ、と扉が閉まる。
二人きり、何を話せばいいか分からず、互いに無言になってしまった。
…話したいことなんて、いっぱいあるのに。
そういえば、と思い出す。
僕の記憶が落ちる寸前。
…あの時、彼は。
「Du är mitt allt, Silicon」と言った。
____「ケイ素は俺の全てだよ」…か。
ケイ素「…エカ…いや、ゲルマニウム」
沈黙を破ったのは、僕だった。
ゲルマニウム「なぁに、ケイ素」
ケイ素「…あの時の、返事。そういえば、まだだな、って」
ケイ素「…Du bist mein Schatz,Germanium。」
ゲルマニウム「…ふふ。そっか」
ゲルマニウム「君にしてはロマンチックだね、もっと堅苦しいかと思った」
ケイ素「このくらいなら僕にだって言えるぞ。」
ゲルマニウム「はは、ごめんって。不貞腐れないでよ、ね」
ケイ素「………ゲルマニウム」
ゲルマニウム「…今日はよく俺の名前を呼ぶね。そんな恋しかった?」
ケイ素「ふん。どうだろうな」
ゲルマニウム「え、そこはデレて欲しかったんだけど⁉︎いやまぁいいけどさぁ…」
ケイ素「…改めて」
ケイ素「また…友達に、なってくれないか」
ゲルマニウム「…ふふ」
ゲルマニウム「もちろん…喜んで。」
ゲルマニウム「今度こそ、死ぬまで一緒にいようね、ケイ素」
ケイ素「嗚呼」
あの日の虚しき友は、
僕の手を取った。
コメント
3件
エカー!!!!おふたりともおめでとう🎉🎉愛してますっッ エカの「Du bist meine Schatz」ってドイツ語ですか?ドイツ語ですよねっッ!?!?「貴方は私の愛するひと」 良すぎるっ!!朝から心の中に嬉しさとわくわくで奇声が飛び交っています。お幸せにっ!! ……炭素さん執務室いるとかいいつつ実は覗いてて「俺よくやった」とか思ってそう(偏見と妄想)
わあ、ついに…! ゲルマニウム、エカだったんだね…再会のシーン、胸がぎゅってなったよ。「約束通り、逢いに来たよ」って台詞、ずっと待ってた感じがして泣ける…。記憶が戻る瞬間の描写もすごく好き。炭素さん、いいとこで空気読んで去ってくの最高だし、最後の「死ぬまで一緒にいようね」が重くて美しかった…🥀