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ぷち解説*⊂ ( ° × ° ) ⊃* まず、ラテの家名、これはラテン語で【棘】という意味です。 次に、トレイトはフランス語で【裏切り者】という意味です。裏切りに近しいことをしたのでピッタリですね!(いい笑顔) 最後に、ラテの能力。ギャゾンはフランス語で【草】ボアはフランス語で【木】という意味です。 僕は主にラテン語、ギリシャ語、フランス語を使うことが多いです。 では!
ー名も無き村ー
まるで植物が彼女を守るように動く。そして、私に棘を向けた。
?「だっ誰ですか!?」
め「えっと〜、どういう状況で?」
?「質問に質問で返すなっ」
め「あ…。私、モルス・メメントモリです。敵ではないので植物下げて?」
?「信じられるかっ」
め「貴方の名前は…?」
?「私は」
ラ「スピーナ・ラテ」
め「ラテさん…ですか。家まで案内していただいてもいいですか?」
ラ「………こっちへ」
ラテさんに案内されて着いたのは小さめの家だった。
ラ「ここが私の家です。どうぞ。」
め「お邪魔します」
家は少し荒れており、ところどころに血がついていた。
め「あの、ラテさん。」
ラ「はい。何ですか?メメントモリさん。」
め「あ、長いと思うので、めめ、でいいですよ。」
ラ「めめさん。」
め「ラテさんって、植物の能力者ですよね?」
ラ「…………へ?え?」
め「やっぱり、そうなんですね。」
ラ「……私の、話をしますね。」
そして、彼女の震える口からこの村に起きた出来事が語られた。
ラ「私は、この村の村人を全員………いえ、1名除いて全員殺しました。」
ーラテ幼少期ー
ラ「お母さん、おはな!」
母「あら、ラテ。くれるの?」
ラ「うん、あげる!(取り出し見せる」
それは、淡い青色と緑色のグラデーションのような色の薔薇だった。
母「…………ラテ、貴方、もしかして、このお花作った…?」
ラ「そうなの?あのね、こんなおはな!っ思ったらはえてきたの!」
母「そうなのね。………ラテ、あなたは植物の能力者……みたいね。」
ラ「なにそれ?」
母「いえ、今はまだいいわ。ただ、お母さん以外の前ではしないこと。
あと、お母さん以外には話さないこと。いいわね?」
ラ「はぁい!」
ラ「私は父親がいなくて、母が一人で育ててくれました。能力者であることに
最初に気づいたのも母です。」
め「……………………」
ラ「私が能力のことをはっきり自覚する前から、母は能力が周りにバレないよ
うにしてくれていました。私達は、幸せだった。片親、と虐められようと、
母の顔を思い出して手は絶対に出さなかった。なのに………」
母「ラテっ、ラテっ!」
ラ「お母さん!村長、お母さんをどうする気ですか!?」
村長「黙れ悪魔が!」
ラ「ッ…!?」
村長「お前は植物を意のままに操れるそうだな。」
ラ「…私にはそんなことはできません。」
村長「でも、そう言っておる村人がおったぞ?」
ラ「は?」
村長「確か……トレイトだったか?」
ラ「あのっ…クソババア!」
母「なんで…?知らないはずなのに!!」
村長「確か、変な薔薇があって、調べたらわかったそうだ。」
母「変な薔薇…?まさかっ飾ってたもの!?」
ラ「あいつ…不法侵入しやがったのか!?」
村長「私に従え能力者。実験用のラットとして可愛がってやる。」
母「ラテっ逃げて!!」
ラ「お母さん!お母さんを離せ!クソジジイ!」
村長「いいのか?そんな口を聞いて。」
母「痛っ」
ラ「お母さん!」
村長「どうする?」
母「ラテっ!私はいいから、逃げて!」
村長「うるさいな……。おい…ボソッ」
ラ「母さんを返せ!」
ザクッ
ラ「え?」
村長「おい、来い。」
ラ「お母……さん?」
村長「来い」
ラ「う…そ。なんで、どうして。」
村長「おい!」
ラ「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
村長「連れて行け!」
ラ「痛っ。離せ!」
村長「実験台となって役立ってくれよ…?」
ラ「ブツブツ…」
村長「なんだ…?」
ラ「許さない許さない許さない許さない!!」
村長「なっ」
ラ「地獄に落としてやるっ!!!!」
グラッ
ラ「ギャゾン!ボア!殲滅せよ!!!」
メキメキ
村長「なんだあの植物は!?逃げろ!」
ラ「その後はあまり記憶が鮮明じゃないです。ただ、トレイトと村長を特に
滅多刺しにしたこと、全員殺した後、母の亡骸を抱えて一日中泣いていた
ことは覚えています。」
め「ポロポロ」
ラ「えっ!め、めめさん!?」
め「いえ、大変なことを経験したんだなと思って。ポロポロ
しかも、すぐ最近のことで、傷も癒えていないと思うと…ポロポロ」
ラ「いえ、話を聞いてもらったら楽になりました。ありがとうございます。」
め「あの…よろしければ、一緒に街へ行きませんか?」
ラ「え?いいんですか?」
め「ええ。どうやら同族のようですし。」
ラ「同族?」
め「私も能力者でして。」
ラ「えっそうだったんですか!?」
め「じゃなかったらこんなか弱い少女がどうやって村を壊すんですか?」
ラ「え、腕力でドカーンかなってw」
め「流石にそれは‥w」
ラ「……あの、母の遺品とかをまとめる時間を頂けますか?」
め「はい。勿論です。」
ラ「じゃあ、出発の準備、してきますね。」
ー翌日ー
・・・・
め「………そろそろ、行きますか?」
ラ「はい。行きましょう!」
——–Data——–
スピーナ・ラテ
誕生日:3月15日 14歳 女
人間だが植物の能力が使える。(植物に命令できる。)
暴言を結構吐いたりするが、根はいい人。勘が鋭い。
母親の形見は自分の初めて作った薔薇と、三つ編みを結うリボン、母親と自分
が写っている写真のは待っているロケットペンダントなど。
街など、植物の少ないところでは若干弱体化するが、森ではほぼ無敵。