本編前に一つ。
1話だけでハート100?(˘・_・˘)
この作品に合計ハート数300超え!?(• ▽ •;)
ありがとうございます!
見てくれる方も10人以上いて、とても嬉しいです!
フォローしてくださる方もいて、もう、調子乗っちゃうよ!?((((
でも、コメントでお喋りもしてみたいな…なんて……(小声)
め「紫苑?(圧)「ヒィッ」
ハートもとても嬉しいので是非宜しくお願いしますね〜」
ラ「強欲の壺だぁ………」
強欲の壺っていう言葉がなんか好きです。
お邪魔しました。では、本編!
ラ「お母さん…。う、うわぁぁぁぁ!ポロポロ」
そして私は一日中泣いた。涙が枯れるまで泣いた。
ラ「泣くの、疲れた…………」
あれから村人を全員殺した。
みんな見てたのに、止めてはくれなかったから。助けてはくれなかったから。
………どうして、こうなったのだろう。
あ…………
全部、あいつのせいだ。
忌々しいあのババア。トレイトのせいだ。
あいつが家に勝手に入らなければ。薔薇を見つけなければ………。
薔薇………。私の作った…………。
もしかして、私の、せいなの……?
いや、そんなことは、ない、はずだ。
能力を使える私を悪魔呼ばわりしたのはあいつらだから。
トレイトの死体はもうとっくに冷たくなっていた。
しかし、私は滅多刺しにする薔薇の棘を止めなかった。
母の死体を埋葬し、墓を建て、村人の死体をすべて食肉植物に喰わせてから、
ただ、お墓の前に突っ立ていたとき、彼女は現れた。
綺麗な青みががった黒髪ロングの見目麗しい少女。
こんなところに何か用だろうか。そんなことを思ったが、すぐに、
きっとこの人は私を捕まえに来たのだと思い立った。
でも、違った。
彼女は敵対する私を見て、苦笑しながら言った。
「私は敵ではないので植物下げて?」と。
一瞬で私を能力者だと見抜いたことも相まって、よけいに怪しく見えた。
しかし、家まで案内して、と言われたとき、何故かこの人は信用できる、
と家まで案内した。話を聞かせて、と言ったこの人はとても敵とは
思えなかったのだ。
話終わったとき、この人…いや、めめさんは泣いていた。
同情でもなんでもなく、ただ悲しくて泣いているようだった。
人のことを悲しいと思って泣けるの?
疑問に思ったりもしたが、ただ一つ、言えることは、
めめさんに話を聞いてもらったら、なぜかすごく安心できた。
ということ。
思わず、枯れたはずの涙が出そうになった。
仲間に誘われたときは、一瞬、世界が固まった。
それと同時に、一緒に行きたい、嬉しいと思っていることに気づいた。
もちろんOKし、準備を始めた。
亡き母の遺品。大事に持っていこう。
薔薇と、写真の入ったロケットペンダント。
………お母さん、私は、一生共に居られる友を、心の恩人を見つけました。
あなたとの別れから、新たな仲間に出会うのが早すぎたかもしれませんね(笑)
………私はこの地を離れます。でも、絶対にお母さんのことは忘れません。
お母さんが好きと言って飾ってくれていたこの薔薇も大事に取っておきます。
この先、何処かに定住するか分からないけれど、きっと、あなたの好きな花を
たくさん生やしてお花畑を作るから見に来てね。
きっとまた、お墓参りで会いに来ます。
あなたの分まで生きます。
なので、見守っててください。
あなたを安心させられるくらい、幸せになってみせます。
待っててください。
−−ええ。待ってるわね。ラテ、頑張って。−−
ラ「ッ…!?お、母さん……?ポロポロ」
もういないはずの母の声。
でも、確実に聞こえた。
また、泣いちゃったな。
ー翌日ー
め「ラテさん、準備良さそうですか?」
ラ「はい!バッチリです!」
め「………お墓参りしていきましょ?」
ラ「!……ありがとう、ございます。」
やっぱり、めめさんには敵わないみたいだ。
め「ここですか?」
ラ「はい。………Flos。咲かせて?」
ブワッ
め「不思議な色の薔薇…と、ネリネ、シオン……、ハーデンベルギア?」
ラ「詳しいですね」
め「まあ、本で読んだので。」
ラ「ネリネ。シオン。ハーデンベルギア。
薔薇は……私が初めて創った薔薇です。」
め「花言葉と、お母様が好きだった花……ですか。」
ラ「もう随分前の薔薇をずっと大事に飾ってくれていました。
形見としてもって行くので、ここにも咲かせてあげよう、と。」
め「ええ、いいと思います。お母様も嬉しいと思いますよ。」
ラ「そう、ですか。」
静寂があたりを包む。少し涙が出てしまった。
め「……そろそろ、行きますか?」
ラ「はい。行きましょう!」
め「じゃあ、まずは街に…ーーーーーーー」
行ってきます。お母さん。またね。
−−ええ。行ってらっしゃい−−
また、聞こえた気がした。
うん。お母さんも元気でね。
植物たち、どうか、お母さんのお墓を守っててね。
め「ちょっとラテさん!?聞いてます?」
ラ「聞いてませんでした〜」
め「まずは街目指しましょう」
ラ「は〜い!」
コメント
2件
ぷち解説*⊂( ° × ° )⊃* ラテがお母さんを供養するために使った能力『flos』はラテン語で【花】という意味の言葉です。 また、咲かせた3種類の花。 ネリネは【また会う日を楽しみに】、シオンは【君を忘れない】【遠くにある人を思う】、ハーデンベルギアは【再会】という花言葉から取りました。 余談ですが、「flos」というボカロ曲、おすすめです! では!