コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
祐誠さんの温かい心にホッとする。
「私は祐誠さんのおかげで毎日頑張れてます。でも、祐誠さんは仕事が本当に大変そうで。なのに家事も手伝ってくれて。有難いですけど、もっと休んでもらいたいって思います」
「雫は優しいな。そういう優しさに今まで触れたことなかったから」
「そんな。疲れてても祐誠さんは愚痴を言わないから、心配になります」
重圧のかかる仕事だから余計に……
「愚痴を言わなくて済んでるっていうのが正解かな。雫が一緒にいてくれるから……それだけで癒されてる」
祐誠さんの声が耳元で響く。
「私、本当に癒せてるんでしょうか?」
「ああ、本当だ。今までは、体に力が入って心まで固くなってた。お風呂にこんな風に浸かっても……心からリラックスしたことはなかった気がする」
こんな気持ちの良いお風呂に入ってもリラックスできないなんて……可哀想だよ。
「祐誠さんはすごく頑張ってます。頑張り過ぎるくらい頑張ってますよ。あんな立派な会社をしっかり守ってきたんですから。本当に尊敬します」
「雫が現れなかったら、今頃そろそろつぶれてしまってたかもな。でも、今は心も体も軽い。だから、心配しなくていい」
「私なんかで良かったら……ずっと側にいたいです」
「いなきゃ困る。雫がいなくなったら、また全て重くなってしまう。だから、ずっと側にいてくれ。俺を支えてほしい」
それから――
私は祐誠さんに身を任せ、されるままに愛し合った。
バスルームでの2人きりの甘い時間が流れる。
向かい合わせになり、私達はひとつになった。
激しく腰を動かされる度、気持ち良すぎて淫らな声が出る。
バスルームで反響するその声は、さらに2人の性欲を掻き立て、刺激した。
欲情にかられた私達は……何度も名前を呼び合い、しっとりと潤いをまとった体を絡めた。
いつもより興奮気味の祐誠さん……
だけど、それを全く嫌だとは思わなかった。
大好きな人がすぐ隣にいる日常。
いっぱい話をして、笑って……そして、こんな風に愛し合って……
2人でいられる現実を噛み締めるように、私達は毎日を過ごし、かけがえのない幸せな時を刻んだ。