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注意
・誤字脱字
・語彙力は遥か彼方へ飛んでいきました。
・ご都合設定、捏造
・キャラ崩壊
・季節、時間軸は改変しました。
・原作ガン無視
それでも良い方はゆっくりしていってね
ーマイキーー2005年10月30日
「おばちゃん、いつもの2つ」
いつもの店でたい焼きを買う。ここのたい焼きは当たりだ。おばちゃんも俺のことを記憶してるし、顔パスでおばちゃんは俺の注文を受けてくれる。
「おばちゃん追加で1つ」
突然だった。俺の注文に被せてくる人間。俺の知り合いだろう、そう予想を立てて声の主を見る。
「キョウ」
桔梗ことキョウだ。キョウと言うあだ名は真一郎達が付けたらしい。俺はひじょーに癪だが、キョウと呼んでいる。まあ、キョウっていいあだ名だと思うし…
俺が頭ん中であれこれ考えてる内におばちゃんはたい焼きを作り上げて、キョウに渡して、キョウは会計をしいていた、…ん?会計?え、キョウ、俺の分まで払ったの?!俺が金を出そうとするとキョウはいいからと袋からたい焼きを1つ取り出して袋を俺に渡してきた。内緒なと言いながら。キョウは俺がキョウに奢られて色々真一郎達に言われてることを知ってたみたいだ。
「キョ〜〜!好き〜!」
そう言うとキョウは笑って僕もだよと言ってくれた。
やっぱりキョウのこと好きだ。大人な感じがする。真一郎みたいにガキっぽくなくて、こっちのことも考えてくれる!
一緒に近くのベンチに座った。俺がゴキゲンになりながらたい焼きを口に頬張った。うん。やっぱりおばちゃんのとこのたい焼きはうまい。俺がパクパク食べて1個食べ終わる頃、キョウはまだ3分の1くらいしか食べていなかった。キョウ口ちっちゃいもんなー。俺がそう言うとキョウは少し口を膨らませてちっちゃくないし、とガキっぽく言った。前言撤回。大人なとこもあるけどガキっぽいとこもある。でも、そこも好きだ。
俺の好きはいわゆる家族愛みたいなもんだろう。ちっせえ頃からつるんでるのもあるんだろうな。でも、場地は違うと思う。いや、絶対違う。場地の好きはなんかこう、ドロドロと言うか、…俺の持ってる黒いモノに似てる何かを感じる。でも、壊したい俺のモノじゃなくて、もっと違う、こう、離したくない?いや、そんな生易しいものじゃない気がする。キョウのさっきの笑顔も俺や場地のと近しい何かを感じる。
キョウがたい焼きを食べ終わる。俺も2個目の最後の一口を口に投げ入れる。いつもは甘い生地が今日は少し味が薄い。食べ終えても声を発さなかった。2人でベンチでただぼーっとする。たまには、こういう日があってもいいと思う。キョウは働き過ぎなんだ。目元のくまがそう言ってる。
…なあ、キョウ。聞きたいことがあるんだ。聞いてもきっとお前はいつもの笑顔で笑って誤魔化すんだろうけど。けど、聞きたいんだ。お前も⸺
俺から離れるのか?
2003年11月2日月曜日
考えた。考えたけど、これは考えなくてもわかっていたこと。でも、僕の考えが外れていたら?いや、その方がありえない。だってわかっていたことだろ?あの時から。だから上手くやってきたじゃないか。そう、そうだ。上手くやってきた。味の薄いものをいつまで噛んでいてもしょうがないだろ。
キンセンカ…別れの悲しみ、寂しさ