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桜楽×徒花です
短いよ!
ほっぺにちゅってします
すいなーんに書いてもらったうちよそがあまりに良かったので、やります
どぞ〜ん
あ、ダメだ。
そう思った時には集中の糸はちぎれていた。
深く息を吐いてぐっと背もたれにのしかかる。気付けば深夜二時。
天を仰げばそれはそれは規則正しく並んだライトが目に入って、つい、眉間に力が入る。
もう一度向き直ってデータを保存してからまた、上を見上げる。
乾いてゴロついた目を潤すためにそっと目を閉じる。どうにもやる気が出ない。
身体の力を全て抜いた、ただ、その場に溶け込む様に。
しばらくした時、ピタ。と何か濡れた冷たいものを頬に押し付けられる感じがした。
驚いて目を開けると、そこには笑顔の桜楽が居た。頬に押し付けられたのは、汗をかいた水のペットボトルだった。水の量から見るに、新品だった。
「………桜楽」
もはやこの事について怒る気すらどこかに吸われた様だ。
名前を呼んでその頬に手を伸ばす。
「お疲れ様で__ひゃっ、手冷た…!!!」
頬が温い、そのまま気まぐれに押し込んだり、かるくつねったりしてみる。
桜楽は少し怪訝そうだが、特に止める様子もなく、ただされるがまま。
「……はあぁぁぁぁぁぁぁ…………」
変わらないボケッ、とした顔にため息が出てくる。
「ううぇええ…私何かしましたか?」
「…別に」
「だって徒花さんが私のほっぺを…あの!徒花さんが…………」
「殺すぞ」
「いつもの徒花さんだぁああぁぁぁ…!!」
いつもより気を抜けば怪訝そうにする癖に、いつも通りなら怯えやがって、何なら良いんだ、おまえは。
「うるさい、何時だと思ってる」
「こっちのセリフですよぅ、何時まで起きてるつもりですか?」
「…今から寝ようと思ったが、お前が邪魔してきた」
「私のせいですか?!」
「ああ、というか…お前もなんでこんな時間まで起きてるんだ、珍しい」
「えっとー…その……」
といって目線を泳がせる、わかりやすすぎないか?こいつ。
まぁ、執行官に嘘をつく事の上手い下手は問わないか……。
「早く言え」
「いっ、言います言います!だからほっぺつねらないでください! 」
「ふん」
「…その、徒花さんを応援、?したかった、というか、あの…たまには、お手伝い?したい…」
「いつもそんな事しないのに、か?」
「だ…だって私、皆に幸せになってほしくって…だから、」
「…その皆に私が入っているんだな?」
「はい…まぁ、あの、ええ…」
「……悪いが私は大丈夫だ、桜楽」
そういって立ち上がって、未だぐるぐると言い訳を考えている顔を観察する。
水を手から奪い取って丸い頬にちゅ、と口付けをした。
「…お前みたいなのが山程いるから、私の幸せなんか心配しなくていい」
「………あっ…ひゃい!!!!!」
そういって桜楽に背を向けて歩き出す。
多分、ここにいる2人とも顔が赤くなっていたと思う。
おつれか〜!!!
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