テラーノベル
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夜風が耳元を切り裂く。
🎼📢「跳べ!!」
🎼🌸「っ!!」
二人は手を繋いだまま、屋上と屋上の間へ飛び出した。
一瞬、身体が宙に浮く。
時間が止まったような感覚。
ドンッ!
二人は隣のビルの屋上へ転がり込んだ。
🎼🌸「はぁっ……!」
🎼📢「大丈夫か!」
いるまはすぐにらんを抱き起こす。
らんは膝を擦りむいていたが、大きな怪我はなかった。
🎼🌸「うん……平気」
安心したのも束の間だった。
パンッ!
銃声が響く。
コンクリートが砕け、破片が飛び散る。
🎼📢「伏せろ!」
いるまは咄嗟にらんを庇う。
向かいの屋上には黒崎が立っていた。
🎼🔫「逃がすと思ったか、いるま。」
周囲には何人もの部下。
完全に追いつかれていた。
🎼📢「……しつこい奴だ。」
黒崎はゆっくり銃口を向ける。
🎼🔫「戻って来い。まだ間に合う。」
🎼📢「断る。」
🎼🔫「その高校生一人のために全部捨てるのか?」
いるまは迷わなかった。
🎼📢「あぁ。」
🎼📢「俺が初めて自分で選んだ、大切な存在だからな。」
らんは驚いているまを見る。
🎼🌸「……いるま。」
黒崎は小さく笑った。
🎼🔫「変わったな。」
🎼📢「そうだな。」
🎼📢「守りたい奴ができた。」
その瞬間。
黒崎が引き金を引こうとした。
――パンッ!!
別方向から銃声が響く。
黒崎の銃が弾き飛ばされた。
「……!」
全員が振り向く。
ビルの非常階段に、一人の男が立っていた。
🎼🕶️「間に合ったか。」
白だった。
🎼📢「……白!」
白は静かに歩み寄る。
🎼🕶️「黒崎。」
🎼🕶️「ここまでだ。」
🎼🔫「裏切る気か?」
白はゆっくり首を横に振る。
🎼🕶️「違う。」
🎼🕶️「やっと、自分で選ぶだけだ。」
黒崎の表情が険しくなる。
🎼🔫「……そうか。」
部下たちが一斉に銃を構えた。
その時。
🎼🕶️「いるま!」
白が叫ぶ。
🎼🕶️「らんを連れて行け!」
🎼📢「でも!」
🎼🕶️「お前には守る相手がいる!」
🎼🕶️「俺には……俺のケジメがある。」
そう言うと、白は黒崎たちの前へ立った。
🎼🌸「そんな……!」
🎼📢「白!」
白は振り返らず、小さく笑う。
🎼🕶️「昔、お前を拾った日のこと覚えてるか?」
🎼📢「……あぁ。」
🎼🕶️「今度は、お前が未来を拾え。」
その言葉を最後に、白は黒崎たちへ向かって駆け出した。
銃声が夜空へ響く。
🎼📢「行くぞ、らん!」
🎼🌸「……うん!」
二人は涙をこらえながら屋上を駆け抜ける。
背後では銃声が続いていた。
白がどうなったのか。
まだ分からない。
それでも。
立ち止まることだけはできなかった。
🎼🌸「いるま……」
🎼📢「……必ず終わらせる。」
いるまの瞳には、もう迷いはなかった。
白の思いも。
らんの願いも。
すべてを背負い、この戦いに決着をつける。
二人は夜明けへ向かって走り続けた。
白玉くん
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碧
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#らんいる
くらげ
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コメント
1件
わあ、第28話…もう涙が止まらなかったです。 白の「お前が未来を拾え」って台詞、めちゃくちゃ胸にきました…。自分がいるまを拾ったあの日のことを思い出して、今度は逆の立場で背中を押すなんて。白の覚悟がひしひしと伝わってきて、読んでるこっちまで息が詰まるようでした。 いるまの「守りたい奴ができた」と言い切る強さも、らんを庇う迷いのなさも、この28話で一気に輝いて見えました。背負うものの重さが、表情よりも行動に全部出ていて、本当に心揺さぶられました。 めあさんの紡ぐ言葉、一つひとつが映像として浮かんできます。特に「夜明けへ向かって走り続ける」で終わるラスト、切ないけど希望も感じられて、次が気になって仕方ないです…!