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“『ゆりくん』です…”
“なんか…聞き覚えのある名前…”
“聞き覚えあるんですか!?”
“多分…私の友達なんだけど…”
“3年前に死んだはずなのよね…”
3年前に死んだ?
じゃあ、『ゆりくん』ってのは…誰?
この人は存在しないんだよね?
じゃあ誰から来たメッセージなの?
“じゃあこれは…”
“『ゆりくん』では無い、他人から…ね”
“ちなみに、『ゆりくん』って人の本名って…?”
“確か…『黒瀬 百合』だったはず”
黒瀬…百合…黒…百合?
クロユリ?
“クロユリが元なんですかね…。”
“それは…分からないけど…”
“周りから『のろいん』って呼ばれてたのは知ってるわ”
のろいん?
呪いってこと、?
あ、そういえば…
私は直ぐにGo〇gleで”ある事”を調べた
🔍 クロユリ 花言葉
クロユリの花言葉は、『復讐』『呪い』『憎悪』。
『のろいん』というあだ名は、きっと花言葉から付けられたのだろう。
死んだはずの人間が、霊となってメールを送ってきたのだろうか?
でも、霊が文字を打てるの?
手足が使えない霊が、どうやって?
いや、『音声』かもしれない
呪いの力で音声入力をしてたのかもしれない、
でも怖いのは怖い。
私の連絡先を知っているとなると、電話もそのうち掛かって…
☏ ♪
嘘だ
本当にかかってきてしまった
出るか出ないか
本当は出ない方が良いんだろうけど、
どんな音がするのかが気になってしょうがない、
好奇心を抑え、着拒を押した。
はずだった
私は、いつの間にか好奇心に負けていたのだ
スマホからは、砂嵐のような音しか流れない。
砂嵐の中から、微かに声が聞こえる
「D…y…h……n……」
「Di…o…he…som…」
「Did…yo… hea…………o…ng」
「Did you hear something…?」
…いいえ、
な、何も…聞いてなんか、
ないはず…なのに、
「Did you hear something?」
「Did you hear something?」
「Did you hear something?」
私は…何も…聞いてなんか、無い、、!!
聞いてない!!!!
こんなのッ、全部嘘よ嘘!!!
この電話もただのイタズラよ、、
お願い…そうであって、
なんで私の連絡先を知ってるの?
なんで私なの?
先輩も友達もいたじゃない、
なのに、その何十分の1でなんで私を選んだの?
どうして、?
私に恨みでもあったの、?
なんで、なんで、?
did you hear something ?
私は何か聞いたのかな、