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(学パロ、リバ表現あり)
side.Tg
「まぜけちゃ一択だろ!!」
「いや、けちゃまぜの方が有り得るね!!」
どうも、ちぐさです。今何が起きているかと言うと、まぜたんとけちゃのカップルはどちらが攻めでどちらが受けなのかという(俺らの中では)熾烈な争いである。そしてまぜけちゃ派のぷりちゃん、けちゃまぜ派のあっとくんがめちゃくちゃ争っている。
ちなみにどちらかと言えばあっきぃと俺は”あの2人はカップル”認識だから結局どっちであれ萌えるもんは萌える(あっきぃ談)。
「普段の2人見てみ?!いっつもまぜ太がけちゃをエスコートしてるだろ?!」
「エスコートしてるのは知ってるけど普段から話し掛けるのはけちゃの方が回数多いぞ!!」
なぜ2人はそんなにもまぜたんとけちゃの事情に詳しいんだろう。推しカプのことを聞かれるとすぐに大量の情報が出てくるタイプのオタクなのだろうか。
あっきぃと顔を見合わせると同じような表情をしていた。
ふと遠くの席で2人きりの世界で談笑するまぜたんとけちゃを見る。イケメンでSっぽいけどそれをギャグ線で隠すロールキャベツ系男子まぜたん。可愛くて素直で優しいのに仲良くなって話せば面白いスルメ系男子(褒めてるよ!!)けちゃ。この2人が結ばれれば2人にしか出せない唯一無二の幸せな空間が出来上がるだろう。
「明後日のデートも楽しみだね!!」
「久々に家でゆっくり出来るもんな」
「ね〜!!まぜちのお家行けるの楽しみすぎる〜!!」
お家デートですとぉおおおお!!!!!!これはもしやけちゃをお持ち帰りするための作戦か………?!そうじゃない健全なデートでもお家デートは萌える…!!
「ねぇねぇあっきぃ聞いた?!お家デートだって!!」
「聞いた聞いた!!まぜちの家でだよね!!これは攻め受け確定かな……!!」
あっきぃがによによしている。めちゃくちゃ嬉しそう。かくいう俺もめちゃくちゃ嬉しい。来週絶対問い詰めてエピソード貰わないと…!!
「とりあえず2人とも落ち着いて!!それよりもあの2人がお家デートするって!!」
「「なんだってぇぇえええええ?!?!?!?!?!」」
「ちょ、声でかい!!聞こえるから!!」
ぷりあっとを何とか鎮めて2人の会話に耳を澄ませる。
傍から見たら完全にストーカーだが気になるもんは気になる。仕方がない。
「まぜちと一緒にゲームしたい!!」
「いいよ、エペもフォトナも手取り足取り教えてあげる。あ、あと…………」
「何言ってるの、まぜちのバカ!!」
何かをけちゃの耳元で囁いたまぜたんと顔を真っ赤にするけちゃ。は?あのカプ可愛い。横を見るとニヤニヤしながら頷くあっきぃ、ガッツポーズをして喜ぶぷりちゃん、床に崩れ落ちるあっとくん。
「ほら見ろ!!やっぱりまぜけちゃなんだよ!!」
「くぅぅぅうう!!!!妙に納得した自分が悔しい!!でもまぜけちゃ良い…!!」
本当にこの人たち面白いなぁ…。ものすごく見てて飽きない。ぷりちゃんは喜びを噛み締め、あっとくんは起き上がったもののまだ悶絶している。楽しそうでなによりである。
そして話題は囁いた内容に気づいたら移り変わる。
「確定で夜のお誘いだと思うけど…みんなどう思う?」
「あっきぃに同意」
「右に同じく」
「でも絶対ドストレートには言わないと思うんだよなぁ……」
最初は小声だったのに話が盛り上がるにつれて大声になっていく。話してる内容はでかい声で喋るものではないのは分かってる。分かってるけど無理なもんは無理。話に盛り上がりすぎて後ろから誰かが近づいてることに気づかなかった。
「みんな何話してるの?」
「○×△◎♪▽※→?!」
「え、けちち?!」
「なんかみんな楽しそうだったから来ちゃった!!」
くぅぅぅ…。けちゃにこのことは言えない!!どうしよう!!助けてくれ誰か!!
「フォトナ!!フォトナの話しとってん!!」
「そ、そうそう!!今度こそぷりに勝ちたくて練習してたからさ!!」
「えー楽しそう!!あっちゃん頑張ってね!!」
ぷりちゃんとあっとくんが機転を利かせて誤魔化したけど目が泳ぎまくっている。今まで見たことないレベルで焦ってる。でもけちゃはチョロいから騙されてくれた。ありがとう。
「あ、僕まぜちに呼ばれてるんだった!!じゃあね!!」
「ばいばーい!!」
けちゃはちらりとスマホを見てから言う。そしてそっと俺の耳元で囁いた。
「”イケナイことも一緒にな…”って言ってたんだよ」
あかん、このカプしか勝たん。尊すぎる。手取り足取り教えられちゃうんですか〜!!バンバン机叩いて悶えてたらあっきぃに見つかった。内容聞かれたけど喋れなかったからLINEで送った。あっきぃは床に崩れ落ちてた。
side.Kt
ちぐにそっと耳打ちして人のいない廊下に出る。そこにはメッセージ通りまぜちがいた。
「あいつらにちゃーんと伝えた?」
「伝えたよ…。全く、そんな恥ずいこと僕に言わせないでよ…」
意地悪だけどそんなまぜちも大好き。だっていっぱい褒めてご褒美くれるもん。そのご褒美が僕にとって酷いえっちでしかないのに釣られるのは僕がチョロいからだろうか。
「俺に言われるがままなのに反抗的なの?明後日お仕置きがいい?」
「やだ……、優しいのがいい」
「しゃーねぇなあ。わがままお姫様のお望みは聞いてあげないとね」
とか言って深いキスを落とす彼に僕はまた堕ちていく。