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『マフラー変じゃない?』
『大丈夫かわいいよ』
自分の首元の写真を由依に送って巻き方が変じゃないか確認してもらった。その後自分でもスマホの画面で首元を映して何度も確認した。
このコーデ、昨日の夜に悩みに悩んで決めたから、萩原の好みに当たってるといいな。
『楽しんでおいでね』
由依の言葉に背中を押されたように電車を降りた。
集合時間の15分前だ。
改札を通ると、すぐそこに萩原の姿があって驚いた。なんとなく萩原は、時間ぴったりに来ると思っていた。
萩原はまだ私に気づいていない。
なんて声をかけよう。
おはよう?こんにちは、はおかしい?やっほーとか?あ、待った?かな。
「おい」
萩原が私に気づいてこっちまで来てくれた。
「あ、ま、待った?」
「いや、さっき来た」
私服、かっこいい。制服とはやっぱり雰囲気が違う。
「飯食いに行くか」
「あ、探してきてくれた?」
「まあ、なんとなくは」
萩原は、こっち、と言って案内してくれた。