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3月24日
私は勢いよく飛び起きた。
2時に目が覚めてしまった。彼と寝落ち通話をしているため彼が寝ているのかを確認する。
何も聞こえない。寝ているみたい。
お茶でも飲もうと1階に降りていくと違和感を感じた。
いつもより暗い気がする。
リビングに黒い霧のようなものがかかっているように見えた。
「まま…!」
私は怖さと不安で母の元に走る。
母が寝ているはずのベットは空っぽだった。
そして静かすぎる。私の足音がいつもより大きく聞こえた。
私は声にならない不安と不気味さに押しつぶされそうになりながらこのまま家にいては行けないと思った。
何故そう思ったのかは分からない。
ただこの場から逃げないと行けないと思った。
何も持たないで外に出た。
もちろん深夜だからなのもあるだろう 当たりは静まり返っていた。
私はとにかく走った。家から逃げた。
誰ともすれ違わない。明かりさえない。
走り続けて家から徒歩5分ほどの小学校にたどり着いた。
全ての窓が空いていて、鍵が閉まってない。
風が吹いている。
引き込まれるように校舎に近づいた。
この時点では夢だという自覚があった。
不思議と夢にしてはリアルだった。
近くのコンビニも家の家具も全て昨日のまま変わらない。
教室に入ると物音1つしない不気味さと同時に懐かしさがあった。
誰もいないがらんとした教室は初めてみた。
黒板には卒業おめでとうと書いてある。
懐かしさとなんとも言えない雰囲気にしばらく教室にいた。
しばらくして
「トン トン」
2階の廊下から音がする。 上だ。でも遠い。
物音1つしない場所で音がするのはおかしい。
怖くなって教室の目の前のトイレに逃げ込んだ。
鍵をかけて息を潜めた。
何かが近づいてくる
怖い、、、、
ここに居ては見つかる。
今すぐ離れないと、
でも足が動かない。
早く起きろと自分に言い聞かせる。
「とん とん」
しーんとした中何者かの足音だけが響いている。
音が大きくなる。
………
「とん」
目の前まで来た。
外から空くはずが無い鍵がゆっくりと空く。
………
目が覚めた。
2:00だった。
偶然かもしれない。
でも私は電話を確認出来なかった。