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💜「はぁ。」

何だろう。今日1日はえっらいニキ君が絡んできた。休み時間の度に話しかけてくるし。

💜「…疲れた。帰ろう。」

トントンと教科書をまとめ鞄にいれて帰り支度をしていると。

💛「じゅうはちぃぃー!一緒に帰ろうぜー!!」

噂の彼がまたやってきた。

ずっとこの調子で教室にくるからクラスメイト達が何事かとざわつく。…正直勘弁してほしい。

(え?アイツらって)

(嘘でしょ!?)

(私ニキ君の事好きなのにー)


…ほら、色々と聞こえてくる。これ誰が収集つけると思ってんのかな?

と心の中で呟く。

私が困っていると彼が痺れを切らして教室に入ってくる。

💛「まあ、色々聞きたいから兎に角一緒に帰ろ。」

彼が優しく話してきたので、私も咄嗟に分かった。と返してしまった。

クラスメイトの視線も痛いので2人で教室をぬける。


💜「今日部活はどうしたの?」

💛「ん〜?今日は休み!だから一緒に帰りたいなーって!」

💜「ふーん。」

💛「なんかじゅうはち冷たい!俺悲しいんだけど。」

💜「ぁ、いやね…」

私がどう言い訳を伝えようかと考えていると。

💛「昨日のが関係ある?」

💜「へ?昨日??」

まさか昨日の事を言われるとは想定外だった為、変な声が出てしまった。

💛「俺昨日帰る時見ちゃったんだよね、じゅうはち昨日男の人と抱き合ってた!」

💜「え!男の人?…。…!あっ!メロンちゃんか」

💛「メロンちゃん…?」

💜「近所のお兄ちゃん!いつも私の面倒見てくれてたの!」

💛「…あー。良かったぁぁぁ!!」

私の返答に安堵したのか、彼はへなへなとしゃがみこんだ。

💜「ニキ君!?…大丈夫?」

💛「大丈夫じゃなかったけど、大丈夫になった。」

💜「どーいうことw?」

私がクスクスと笑っていると彼はスッと手を差し出してきた。

💜「?」

💛「手!おこして!!w」

💜「あぁ!はいはい。」

彼の手を握ってスッと引っ張り立たせてあげる。

💛「えっ、じゅうはちって…」

彼が何か話そうとしている所いきなり後ろから走って来る音がした。

❤️「じゅうはっちー!!!」

💜「あ!メロンちゃん!!」

メロンちゃんが血相を変えてこちらに来た。

❤️「大丈夫?何かされてない?」

💜「いやいや何もないよ!それに私達知り合いだし。」

心配するようにそわそわとしてるメロンちゃんが面白くてクスクスと笑ってしまう。

💛「え?この人って…」

💜「うん!さっき言ってた近所のお兄さん!キャメロンさん!!」

そう伝えるとニキ君はメロンちゃんを見て何か考えている。

💜「ニキ君、どうしたの?」

💛「昨日この人…」

❤️「きみは、ニキ君って言うんだ!じゅうはっちーを送ってくれてありがとう!ここからは俺が一緒に帰るから大丈夫!ありがとう!」

💛「はぁ?ちょっと待てよ!」

💜「え!?メロンちゃん?」

❤️「帰るよじゅうはっちー。」

メロンちゃんがぐいっと私の手を引っ張り帰路の方向へ向かおうとする。男の力には勝てるはずもなく私もずるずると連れて行かれる。

💜「ニキ君!今日はありがとう!また明日ね。」

振り返って一言お礼を言った際、彼が何か伝えようとしたが聞く事は叶わなかった。


+++++++++++++++++++++++++++++

もう少しだけお付き合いください。

蓮見。

女子研究大学 短編集

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