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「それってもちろんオレの前だけだよね?」
「当たり前じゃん。他の人になんてそんなんなることないし」
「ならいいよ」
「えっ?」
「オレの前だけそんな可愛い透子見せてくれるなら。オレの前でそうやって困ってる透子見るのオレ好きだし(笑)」
「意地悪・・」
「透子だからじゃん。普段カッコイイ何でも出来るクールな透子がさ、オレの前だけそんな姿見せてくれるんだよ?オレにとったらそんなの最高に可愛くて嬉しいでしかないし。だから、別に無理しなくていいよ。透子は今のまま透子らしくいてくれれば」
「樹・・・」
「オレは今の透子のことそのまま好きになったワケだし、透子はオレのこと好きでいてくれるならそれでいい」
「ありがと・・・」
「だからその分オレは今まで以上、透子にもっとこの重い愛情伝えまくるけどね」
「今まで以上!?」
「そりゃそうでしょ。なんだかんだ今までは気持ち我慢してたワケだし、これから隠さなくてもいいのかと思うとマジで嬉しい!だからこれからはオレは透子に嫌っていうほど気持ちぶつけていくから、また透子は困っちゃうかもだけど(笑)」
「・・困んないよ。樹のこと嫌になるなんてことないし・・」
「そっ?なら遠慮なく」
そう言って嬉しそうに微笑んでくれる樹。
「でもまぁ透子が素直に気持ち伝えたくなったら、その時は伝えてよ。それだけでオレはすげぇ嬉しいから」
樹が気持ちを伝えてくれる度、幸せになる。
こんなに愛されてるんだなって、胸がいっぱいになって満たされる。
だから、私も樹にその気持ちをあげたい。
私が樹に言ってもらえて幸せになれるように。
私も樹に幸せな気持ちになってほしい。
こんなに愛してるんだと、樹に届いてほしい。
「樹・・?」
「ん?何?」
「好きだよ」
「えっ・・?はっ?何?どしたの!?」
急にそんな言葉を伝えたことに樹が驚きまくる。
「樹。大好き」
そんな樹の隣で真っ直ぐ樹を見つめながら、今の素直な気持ちを伝える。
「いや、マジ、いきなりでビックリするんだけど・・・」
「だって今素直に伝えてほしいって言ったじゃん」
「いや、そりゃ言ったのは言ったけど。まさかこんなにすぐそんな嬉しいこと言ってもらえるとは思ってなかったからさ」
「素直に樹のこと大好きだって思ったから伝えただけだよ?ダメ?」
「いや・・その・・はぁ・・。透子のそのイキナリ伝えて来るの心臓に悪いわ」
「えっ!何!なんで!?」
「ってか、透子のそのイキナリの可愛い感じは破壊力ヤバくて、オレがどうにかなりそうってことがわかった」
「えっ、何それ」
「うん・・。正直こんなすげぇ破壊力あると思わなかった・・。これ・・会社ではヤバいな・・うん」
「えっ、なんで?会社では言っちゃダメなの?」
「そう、だね・・」
「えっ、なんで!?」
「・・オレが今すぐ透子どうにかしたくなってヤバいから」
「はっ!?」
「会社じゃなければ絶対今すぐチューして押し倒してた」
「ちょっ!」
「だから会社では誰もいない二人っきりの時にしようか? また会議室で会う時に言ってよ(笑)」
「いや。そんな別にしょっちゅう言おうと思ってるワケじゃないし・・」
「え~。ずっと言ってくれないの~!?」
「言わないよ!」
「じゃあ、お楽しみは二人きりの夜でね♪」
「もう・・・」
そう呆れたように答えるものの、今はホントにそんな時間もいいかな、なんて思ったり。
樹への想いをちゃんと受け止められる時は、思う存分受け止めて私もちゃんとその想いを返したいから。
だから、ちゃんと返していくよ。
私のペースで。
あなたへの愛を。
「でも。ありがとね透子」
「えっ?」
「ちゃんと素直な気持ち伝えてくれて」
「私も樹に気持ち伝えてもらえて嬉しいから」
「ホントに?」
「うん。樹が気持ち伝えてくれる度に幸せな気持ちになる。だから、私も樹にも同じような気持ちになってほしい」
「うん」
「これからは私も樹にもっと幸せあげたい」
「ヤバいね」
「えっ?」
「それだけですげぇ幸せ」
「うん。頑張る」
「ハハッ。頑張らなくていいよ(笑)」
優しくそう笑って受け止めてくれる樹。
うん。これからもこの笑顔をずっと隣で見ていきたい。
ずっと隣で笑っていてほしい。