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華虎学園高等部の入学式。豊岡の名も姿も見なかった。
彼奴、なんでいないだ…
「 豊岡君、兎帝山行ったんだって…特に進学校でもバレー強い訳でもないのに… 」
兎帝山…?聞いた事の無い学校名。何故そんなところにお前は行ったんだ。
才能あるものが、使える場所に居なくてどうする。どうして無駄にするんだ。
意味がわからなかった。
「 お前が…才能を無駄にしてどうするんだ… 」
ネットを挟んでお前を見る。その少し微笑んだ顔が腹立たしい。
「 前! 」
レシーブで忠雪さんが上げる。
そして俺はレシーブで帰った此方のテンポのボールを相棒に渡す。
「 兄ちゃん! 」
「 ずっと待ってたよ!相棒!! 」
千咲のバックアタックは大阪でもトップクラスの威力を誇る。
その牙は真っ直ぐ、まだ弱き燕の間を駆け抜けた。
1セット目 25:22 華虎学園の勝ち
2セット目 22:25 燕帝山の勝ち
3セット目 31:29 華虎学園の勝ち
以上によって、勝利は華虎学園に傾いた。