もう何刻間経っただろうか。愛撫され続け、蕩けた自分の身体はただ快楽を待つのみで逃げようとすることも出来ない。
欲しい。
猫猫は瑞月の首に腕を回すと耳元で言葉を囁いた。
『はやく、子種が欲しいです….』
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この娘はいつも俺を煽ってくる。可愛い顔を見せ、子猫のように可愛く鳴いて、他の男には見せたくないと思うような扇情的かつ官能的な姿を俺に見せてくれる。前までは俺を蛞蝓を見る目で見てあんなに嫌っておいて、デレを素直に出すのはズルくないか!?と瑞月は内心で思う。
目の前にいる猫猫は俺の首に腕を回して縋りついてきたのかと思うと衝撃の言葉を放った。
そんな羞恥を増やす行動は嘸かし辛かろう。だが同時に何か悪戯したい、そんな腹黒い考えを持ってしまうのが自分の性質なのだろうか?この娘は早く達して事を終わらせようとしている気がしてならない。だから自分から教えこませ躾けるのかもしれないな。
あんな事を言ってしまった自分をいやしめる。馬鹿ではなかろうか。それとも長刻間の快楽で頭が狂ってしまったのだろうか。どっちみち前者の方がまだいい気がする。そう何度も長く考えているのがいけなかったのかもしれない。抱き締め返していたこの男の顔は蝶よ花よと言われた美しい顔が歪むほどに、偉く不機嫌であった。
「他の事を考えるなんぞ不躾ではなかろうか?」
どうにも”俺の事だけを考えていろ”という意味にしか聞こえない。
「俺の事が考えられないなら、考えさせられるようにすればいいだけだな?」
「え……やっ……___」
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ノベルを書く時に体力を消費してまう(泣)