テラーノベル
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「MEN、魔道カードって覚えてる?」
屋上で寝っ転がってるMENに、俺はふいに問いかけた。
「……ああ、小学生とか中学生が使う、魔法補助のアレっすよね? ゲーム形式の」
「正解」
でも――それだけじゃない。 あの魔道カードには、たまにとんでもない力を秘めた“特殊個体”が紛れている。 魔法そのものを強化する異常なカード。 正確には、旅人が“意図的に作ってる”って噂もある。
「魔法薬の上位互換ってことですか……?」
MENが目を見開く。そりゃ驚くわな。 だって、そんなもんがもし悪人の手に渡ったら? 魔法戦争の引き金になる。 世界規模での話だ。笑えない。
「……で、そのカードを集めてる旅人がいる。そいつを探してほしい」
「……は?」
MENがまじまじと俺の顔を見つめてきた。 サボり魔の俺が、そんな真面目な依頼をすると思ってなかったらしい。
「そのカード、削除できるのは限られた魔法技術だけなんだ。 お前なら――できると思ってる」
「それ、裏作戦会議と同時進行でってことっすか……?」
「うん」
MENは額を押さえながら、うんざりした声で言う。
「俺、過労死しますよ? この仕事量」
俺は軽く肩をすくめて、空を見上げながら言った。
「いや、死んでも死なねぇだろ。 適度にサボるから、たぶん寿命めっちゃ長いタイプ」
MENは半笑いになって、ぼそっと返す。
「いやそれ、ぼんさんにも言えますよね」
にやりと笑って、俺は何も言わずに片手をひらりと振った。 言葉は要らない。 MENならわかってるはずだ。
#おおはらMEN
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奏.KaNaDe
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コメント
1件
ぼんじゅうるとMENの軽快な掛け合い、すごく好きです。あの適度にサボる者同士の信頼感、にじみ出てますよね。「死んでも死なねぇだろ」の返しに思わず笑っちゃいました。重大な依頼なのに空気重くなりすぎないのが、この二人らしくて。魔道カードの謎もじわじわ気になってきました。次も読ませてください🌙