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#おおはらMEN
吹雪 05
76
ゲスト
21
奏.KaNaDe
1,291
今日はルザクくんを連れて僕の家に帰って、会議をする予定だったんだけど―― ルザクくんのポケットに、変な手紙が入ってた!
とりあえず、手紙に書いてあった通りに、ドズルさんのところへレッツゴー!
そして、僕たちはドズルさんの部屋の前で立ち止まり、ノックする。
「ドズルさーん! おらふでーす! 入っていいですかー?」
すぐに、のんびりした声が返ってきた。
「いいよ〜、いらっしゃい」
ルザクくんと顔を見合わせて、僕の2倍はありそうな大きな扉を押し開けた。
部屋の中は、いつも通りきれいに整ってる。 ……たぶん、引き出しの中はごっちゃごちゃなんだろうけど。
「おらふくん、待ってたよ。おんりーと一緒にいたいんだってね」
ドズルさんは、なんともう事情を知っていた。 聞くと、「ある人」から電話があったらしい。 誰かは教えてくれなかったけど、たぶん、あの人だろうなって気はした。
「結論から言うと――方法は、あるよ」
ドズルさんは、そう言って教えてくれた。 その方法は、2つ。
一つ目。
騎士団長の“代理”を立てること。 でも、それは最大でも3年間だけ。 一時的な時間稼ぎにしかならないらしい。
二つ目。
“黄色に輝くポピー”を見つけること。 めちゃくちゃ難しいけど、見つければ―― おんりーと、ずっと一緒にいられるらしい!
「なんで、ポピーを見つけるとおんりーと一緒にいられるんですか?」
ルザクくんが、僕も気になってたことを代わりに聞いてくれた。
ドズルさんは、静かに答えた。
「そのポピーはね――王妃様がかかっている病を治せる、“唯一の薬”なんだよ。 それを持ってきた者には、王様がどんな願いでも一つ叶えてくれるって言われてる」
「ただし、王妃様の命は……あと5日。時間がないんだ」
一瞬、空気がピンと張りつめた気がした。
でも、僕は納得した。 難しいけど、やってみる価値はある。 だけど――もう一つ、どうしても聞いておきたいことがあった。
「ドズルさんは、騎士団長の代理になってくれないんですか?」
もしドズルさんがやってくれるなら、少なくとも3年はおんりーと一緒にいられるはずだから。
けれど、ドズルさんは少し困った顔で笑って言った。
「僕が代理をやったら、副団長の仕事はどうするの? それに―― おらふくん、自分の気持ちだけじゃなくて、おんりーの気持ちもちゃんと聞いたの?」
……はっ、と我に返った。
そうだ。 僕は、自分の「一緒にいたい」って気持ちばかりで進んでたけど―― 肝心の、おんりーの気持ちを聞いてなかった。
そのとき、ルザクくんがスッと立ち上がって言った。
「おらふくん、行こう」
どこに行くかは、もう言うまでもない。
僕たちは――おんりーの部屋へ、走り出した!
「廊下は走っちゃダメだよ〜!」
遠くで、ドズルさんの声が聞こえたような気がした。
コメント
1件
いやあ、おらふくんの慌てっぷりがすごく伝わってきて、読んでるこっちまで急ぎたくなるエピソードでしたね。ドズルさんの「おんりーの気持ちも聞いたの?」って一言がすごく刺さる——自分ばかりが「一緒にいたい」って走り出して、肝心なことを忘れてたことに気づく瞬間の描き方が上手いです。ルザクくんの「行こう」の短いセリフと、最後のドズルさんの「廊下は走っちゃダメ」で締める緩急のバランスも好きです。世界観の深掘りも楽しみにしてます。