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「え、私ヤダよ?」白雪がサラッと言う。「だってめんどくさいじゃん」ちょっ、私は?私も推薦されてるんですけど……?視線に気づいたのか、白雪が私の方をチラッと見る。「桜木さんには悪いけど、私やる気ないし。てか、推薦した人やれよ」じ、自己中過ぎない……!?確かに面倒な感じだけど、私を捨てないで……。少し涙目になりながらも私も発言した。「わ、私も忙しいので難しいです……」ぼそぼそ喋ったのでほとんど聞こえていないだろう。ちょっと白雪、自分だけよくないよ!その気持ちに気づいたのか、それとも私の発言を聞いていたのか、白雪はざわざわしているクラスメイトに対して大声を出した。「アタシも桜木さんもやりたくないから他の人やってー!」またざわざわし出す。クラス委員の擦り付け合いが始まった。えぇーと……これ、決まらない気がするけど、大丈夫なのかな。その時だった。「じゃあ、 投票で決めよーよ!」と地獄の意見が出た。とーひょー……?ぇ、投票!?嘘でしょ!?周りの人達は意外にも賛成している。あ、これ、絶対面白がってる。てか、私は投票されないし大丈夫か。先生も投票を軽くOKし、運命の投票が始まる。
「詩歩待っててよ!?先帰らないでね!?」白雪が分かりやすく困った顔で私を見る。なんだかお母さんみたいな気持ちになって私は「大丈夫だよ……置いていかないから」と白雪に優しく声を掛けた。ほっとしたのか、白雪は「じゃーね!」と駆け出していく。結果、クラス委員は白雪と黒川春樹という男の子になった。黒川君と白雪は友人関係の投票が多かったのは、恐らく面白がっているのだろう。ちょっと可哀想だなと思いながら下駄箱で待つ事にした。
「まだ……?遅くない?」あれから1時間しても白雪は帰ってこない。もしかして、トラブルとかかな、?急いで教室へと向かう。「ダメだよ、いけない事じゃん……」白雪の声が聞こえた。この教室の中にいる!私は急いで扉を開けた。「白雪!?だいじょー。」嘘、でしょ、。