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語り手:大斐
近くに心霊スポットがあるので肝試しに行った時のこと。
車に乗って行ったがこれまたお決まりの怖い話とかで盛り上がり、怖がりの或魔が「やだ〜、もうやめようよ〜」なんて言い出したりして、肝試しには最高潮!って空気になった時、
運転してた兄貴が「後ろからなんか来る!」って叫び出した。
みんなで一斉に振り返ると、絶対アレは車なんかじゃない!ってのが猛スピードで追ってきてた。
車内は大パニックとなり、事故る寸前みたいな運転も怖いけど、後ろから来る何だか判らない物も怖いしで、車内が「うぎゃ〜〜っ!!」ってなった時に、とうとうアレに追いつかれた。
そのアレの正体は、ワンボックスくらいはありそうな、大きな大きな猫だった。
あまりの恐怖に車内が静まり返ったその時、その大きな猫がこっちを向いて「にゃあ」とだけ言って、颯爽と追い抜かして行った。
車を脇に寄せて、みんなで今見たものを協議した結果、「アレはスゴい大きな猫!」という事に落ち着き、肝試しどころじゃねぇとUターンして帰った。
後から聞いた話によるとその場所の神様だか何だかが猫で、ふざけ半分に山道に入ってきた奴らを、「あぶねーよ!」と注意する的な意味で姿を現すらしい。正直、超可愛い猫なので、怖いというより、ファンタジックなものを見た気分になった。