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午前7時
魅上さん 「おはよう、烏丸」
私 「…おはようございます」
私はあの後、魅上さんの家で生活している。
魅上さん 「朝ごはん準備出来てるぞ。一緒に食べよう」
私 「はい」
二人 「いただきます」
魅上さん 「烏丸はこれからどうしたいんだ?仕事の事もあるだろうから、出来る事なら
サポートするぞ」
私 「えっと…その…一応、大学は出ているんです…だから、その…」
緊張して上手く話せない…どうしよう…
魅上さん 「もしかして、カウンセリングの医師になりたいのか?」
私 「えっ…ど、どうして…?」
魅上さん 「たくさん本を持っていた中で、心理学の本を見つけたからな、君ならきっと
大丈夫だ」
魅上さんは私に向かって優しく笑った。
私 「ありがとうございます。本当にお優しいですね」
私 「?LINE…?」
佐藤 「烏丸、大丈夫か?いつでも俺たちは味方だからな!何かあれば言ってくれ!」
高橋 「久しぶり、無理して行動しなくて良いから、いつでも頼ってね」
親友からの連絡だった。
こんな私の事を気に掛けてくれた。
魅上さん 「以前話していた子達か?」
私 「はい、何だか魅上さんと高橋は似ている気がします♪」
魅上さん 「ふふふ、褒め言葉として受け取っておくよ。君が会いたければ、会いに行って
あげるのも喜ぶと思うぞ」
私 「そうですね。少し行ってきても良いですか?」
魅上さん 「あぁ、行ってらっしゃい」
佐藤 「…なぁ高橋、俺らは何て声を掛ければ良いんだ?」
高橋 「いつも通りで良いんだよ。無理に気を使えば、烏丸だって疲れちゃうよ」
佐藤 「…そうだな!よぉーし!久しぶりに会えるぞー!」
私 「…悪い、遅くなった…」
二人 「…!」
二人は驚いた後、泣きそうな顔をした。
私 「えっと…あの…ごめん…私…!」
佐藤 「うわーん!心配したんだぞー!」
高橋 「お゛か゛え゛り゛ー!」
二人は私に力強く抱きついて来た。
嬉しさと申し訳なさで、涙が溢れた。
佐藤 「ヒッグ…本当に…無事で良かった…おかえり…!」
私 「ただいま…!」
佐藤 「そういえば家には居なかったけど、何処か行ってたのか?」
私 「えっと、本当は自殺しようとしてたんだ…」
高橋 「えっ…」
私 「それで助けてくれた人の家で生活しているんだ」
佐藤と高橋はまた涙を流す。
高橋 「そっか…生きててくれてありがとう。それで、その人はどんな人なの?」
私 「実は、検事さんみたいで、私も知っている人だったんだ」
佐藤 「おいそれってあの髪の長い奴か!?何でアイツなんだよ!俺は許さねぇぞ!」
私 「優しい人だよ。可笑しくなっていた私を優しく抱きしめてくれたよ」
佐藤 「烏丸がいい奴って言うなら信用するけどさ…じゃあ今度会わせてくれよ!」
私 「良いよ」
高橋 「ありがとう。また会おうね」
私 「あぁ、またな」
私 「ただいま戻りました」
魅上さん 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
魅上さんの身体には切り傷が大量に出来ていた。
涙を流して、黒く澱んだ眼になっていた。
私 「魅上…さん…?」