流星 side
今日は珍しく丈にぃ、大ちゃん、和にぃが
喧嘩中。もうほんまうるさいねんけど。
丈「 もうお前ら、うるさいねん! 」
大「 は?丈にぃだって!! 」
和「 はぁ…もうこんなん嫌やわ。 」
丈「 お前ら、正直言って迷惑やから 」
大「 丈にぃも和也もほんま邪魔。 」
和「 うっさい。黙って。 」
駿『 流にぃ………ぐずっ 』
俺の隣には大好きな駿の姿。
駿も大きくなったなぁなんて思うけど、
所詮まだ小学4年生なわけで、
年の離れたお兄ちゃんたちの喧嘩なんて、
怖くて泣いちゃうに決まってる。
流「 大丈夫大丈夫。 」
駿『 ……ぐずっ、ひぐっ、… 』
怖がって泣いてる駿がいるのに、
なんで喧嘩をやめられへんのかな……
もう俺、注意してくるわ。
流「 なぁ、喧嘩やめて。
駿が怖がってるやんか。 」
丈「 流星にも駿にも関係ないやろ 」
大「 部外者は口出してくんな 」
和「 そんなん流星が可哀想やんか! 」
丈「 うっさいねん!どんっ 」
和「 …った、やめてや!!どんっ 」
…ついには手出し始めたか。
駿『 ……もうやめて、ぐずっ… 』
流「 駿…… 」
丈「 うっさい!!黙れ!!どんっ 」
流「 駿、!!! 」
駿『 …っ、ばか、丈にぃのばか!!泣 』
丈「 ……っぁ、駿、ごめ、… 」
流「 丈にぃ邪魔。どいて。
駿、大丈夫?痛いところある? 」
駿『 …………あし、あたま、せなか、 』
流「 ……足見せて。背中も。
頭は多分、打っとるわ。 」
駿『 ………ん、 』
流「 反応も遅いし、脳震盪かな。
一応吐くかもやからこれ袋な。
足も腫れてるし背中にも痣あるわ 」
駿『 ……げほっ、おぇ…、っ 』
流「 大丈夫大丈夫。全部出しちゃい。 」
駿『 ……うぅ”っ、…ぐずっ 』
流「 病院行こか。きょへにぃー!! 」
恭「 はーい! 」
謙「 え、どしたん? 」
流「 状況は後で説明するから、
とりあえず車出してくれへん? 」
恭「 あ、了解~ 」
謙「 俺は~?? 」
流「 謙杜もついて来て。
大ちゃんたちは帰って来るまでに
仲直りしとくんやで。絶対。 」
大「 …… 」
丈「 …っ、 」
和「 ……はぁ、… 」
流「 じゃあ、さよなら。行くで~ 」
恭「 はいよ~ 」
謙「 駿、立てそう? 」
駿『 ……はぁ、ふりふり…っ 』
流「 傷、痛そうやったもんなぁ… 」
恭「 俺、おんぶしたるわ。 」
駿『 …ぅっ、おぇっ…… 』
流「 あ~、吐いてもうたか。
大丈夫やで。袋持っとこか。 」
駿『 うぷ……げぇっ…、はぁっ… 』
流「 落ち着いた? 」
駿『 ん、…こくり、っ 』
恭「 ちょっと急ごか。 」
謙「 俺、駿おんぶ出来る! 」
恭「 じゃあ謙杜にお願いするわ。
車出して来るな。 」
流「 ん、了解。 」
謙「 おんぶするで?…っしょ、 」
駿『 …ぃ”っ、 』
謙「 痛かった?…ごめん、 」
駿『 …だい、じょぶ、…っ 』
謙「 ゆっくり動くな。 」
駿『 …うん、はぁ…っ、 』
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