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※カントリーヒューマンズ、政治的意図なし、カナアメ、ブロマンス(親友以上恋人未満)恋愛感情ではないが依存している話になります。暗め。
長すぎる
カナ「おーい、起きて。もう12時だよ?真 昼間に寝てるお寝坊さん。」
アメ「…ん、もう朝…?眠…」
カナ「そうだよ、もー。どうせまた遅くまで起きてたんでしょ。健康に悪いから辞めてよ。」
アメ「あぁ、分かった…。」
カナ「絶対わかってない。」
土曜日のいつもの会話。本当に健康に悪いから辞めて欲しいな。
イギ「お昼ご飯できましたよー。寝坊助早く起きなさい。」
兄さん朝ご飯食べてないじゃん。
カナダ「うん!美味しい。」
イギ「そうですか?良かった。」
父さんの料理は段々美味しくなってきてる。昔はもちろん不味かったが。僕達のために頑張ってるね。
でもごめん。僕は心が狭いからどんな事をされても、愛してると言われても、父さんのこと
信じれない。
アメ「見ろ、カナダ。」
カナ「うわっ!!!!」
アメ「ぷぷ笑、びびってやんの。」
カナ「何すんの!!ていうかびびってないし!」
兄さんがヘビのおもちゃを投げてきた。いつまで経っても幼稚なことをしてくる。
今はどちらも精神的に大人になって仲良くなったけど昔はずっと喧嘩してた。冗談は通じないしまだ子供だったからね。まぁ僕も兄さんも次の日になったら忘れてたんだけど。
僕と兄さんと同じように父さんも成長したよ。
僕達は昔父さんに軽めの虐待をされてた。
兄さんは身体的虐待と精神的虐待。僕は精神的虐待のみ。
いまでもあの時の言葉が脳にこびり付いて離れないんだ。
「貴方達なんか作らなきゃ良かった。」
純粋に親のことを愛して信じていた子供にそんなこと言えるだろうか。
僕達は一緒に二人で泣いた。寂しかった。苦しかった。ただ、普通に愛されたかった。
失敗する度に嘲笑われ、皮肉を言われた。僕が捻くれていてそう感じ取っただけかもしれない。本人はそんなつもりじゃ無かったかもしれない。
でも、ただ寄り添って欲しかった。一緒に頑張ろう、次はできるからって。笑顔で言って欲しかっただけなのに。
理不尽に怒られたりもした。本当に悪いことをした時もあったけれど。どんな理不尽でも、僕が反論すると機嫌が悪くなってややこしくなった。だから全部僕が悪いんだと思ってただただ謝った。なのに、父さんはちゃんと話し合いたい、自分の意見を言いなさいと怒る。
そのときから僕はもう信じれなくなって愛す事を辞めたんだ。
昨日、みんなで話してるときに昔の話になった。そして、僕と兄さんは、父さんに昔のことを謝られたんだ。泣きながら。
普通なら許すよね。でも僕は最低な人間だから
許せなかった。
今更謝られたく無かった。うざったくて、気持ち悪くて、憎くて。謝るなんて、ただ自分が許されたいだけだよ。父さんだけはそうとしか思えない。昔の父さんは弱いものいじめと同じだよ。父さんの方が何十歳も年上なのに。大人なのに。いや、大人だからか。
ずるずる昔のことを引きずってる。本当は分かってた。父さんは今、僕達を愛してくれていること。今度は僕が大人になる番なんだ。
食べれて、寝れて、住むところがあって、普通の体があって、普通に成長できて、学校へ行けて。それだけで幸せなんだよ。だから僕が病んだり死にたくなったりするのは傲慢すぎるんだ。
僕には何もない。もしかしたら言い返さない方が穏やかだというのを理由にして父さんに歯向かう勇気が無かっただけじゃないのか。一生トラウマを理由に甘えて生きていくの?
いつからこんな惨めな生き物になったの。
ぼくは、ぼくは。下劣だ。
毎日夜になるとこれの繰り返し 。眠れなくて。もう限界が近かったのかも。
だから最後に兄さんに話したんだ。全部。兄さんは僕が下劣な生き物に映るかもしれない。でも、僕の気持ちを唯一受け止めてくれる存在のはずだから。不安と期待を胸にしながら話した。途中で恥ずかしくて泣いちゃった。それすら恥ずかしくてたまらなかった。
辛い。
アメ「別に良くねぇか?」
カナ「………へ?」
アメ「俺は昨日父さんに謝られてそういう風に思わなかったよ。けど、正直どうでも良かった。今が幸せならそれでいいから。お前はお前でいいんだよ。その考えで。最低でもいい。それがお前だ。純粋で綺麗なやつなんかいるわけない。自分を認めて愛してやろうぜ。俺もなかなかに性格悪いけどそれを含めて俺が世界一好きだ。こんなカッコいい奴が兄貴なんて、お前に嫉妬しちゃうぜ。」
「意味わかんないよ!笑」
本当に嬉しかった。僕が何年間も煮込んできた醜い感情に光をくれた。
兄さんのことはずっと昔から尊敬してたよ。
兄さんは昔から面白くてスターみたいだった。
でも、周りから見たら能天気で楽しそうなのが癪に触ったんだろう。
いじめられてたんだ。その上に父さんから虐待を受けていた。
環境が全て悪かったんだよ。兄さんは何も悪く無かった。 周りの奴らが腐っていただけ。
僕だったらとっくに人生を諦めていた。本当に凄い人なんだ。
そして
僕に愛を教えてくれたたった一人の大切な人。
僕はあの事が起きてから世界が変わったんだ。
昔迷子になってやっと家に着いたとき、すでに門限を4時間過ぎていた。帰ってきた瞬間に兄さんが僕を強く抱きしめながら号泣したんだ。あのときまだ喧嘩ばっかりしていたのに。まさか泣かれるなんて思ってもみなかった。僕はそのときやっと気づいた。
あぁ、これが愛情なんだなって。
初めて知ったんだ。
もし兄さんが居なくなったらどうしよう。僕のことを誰が愛してくれるんだろう。誰が心配してくれるのだろう。
僕には兄さんしか居ないんだね。
いや、兄さんしかいらない。
いつか兄さんが苦しくて辛くて諦めたくなったら
僕が兄さんを殺してあげる。
「兄さん。僕達、ずっと一緒だよね。」
長すぎる!!!!!!
ここまで見てくれてありがとうございました!!上手くかけてるか分からないんですが…。
あと正直ブロマンスが一番興奮する