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〔第七章:二股って?真昼さんの好きな人② 〕
「何があった!」
予想通り、先生が駆けつけてきた。
(よっしゃあああああ!先生きたぁ!)
(俺の考えにはちょっと外れるけど、早めの方がいいかも…!)
そう決めると、俺は一度深呼吸し、「この2人真昼さんを虐めてたんです」と、いじめがあった事を伝えた。
流石に怒られたくなかったのか、 「は、はぁ?証拠は?」と尋ねてくる。
そりゃそうだ。
でもそんなの想定内。
そう言う時のために…
「ここにいる”、出てきていいよ」
そう伝えると倉庫の裏から一人、こちらに向かってきた。
そう、真昼さんだ。
そして真昼さんは、「証拠は… 私です」 と先生に伝えるのだった。
・・・
急に真屋さんが出てきたからか2人は青ざめた顔をしていた。
先生は「どういうことだ?」と首を傾げている。
すると真昼さんは次々にあったことを話していった。
虐めていた2人はさらに次第に青ざめ、膝から崩れて落ちていた。
そう、真屋さんは先生たちからの信頼が厚く、 冗談を簡単に口に出す様なことをしないと先生たちはわかっているから。
そのことを周りのみんなもわかっているからだろう。
(相手を… 間違えたな〜………)
その話を聞いた先生は顔を真っ赤にして虐めていた2人を職員室に連れ去っていったのだった。
(あの2人、自業自得だな… きっと”転校”かなぁ…)
俺たちの学校、山乃崎学園は日本屈指の有名校だ。
そんな問題起こしたら有名校の名折れだし?ってな感じ。
さらに一件落着したところでやっと俺は気付いた。
(真昼さんって… 藤森兄弟好きなのかよおおおおおおおお!)
また、新しく他の人の好きな人を聞いてしまったのだと。
俺はまた気分転換できず、二時間目休みが終わってしまった。