仮面ライダーカブト

運命の邂逅。向こう側の世界の住人……ドッペルゲンガー？夢現？幻の嘲笑、揺蕩う無意識の魂と心の底に見え隠れする悪魔の正体。神の悪戯の果ての饗宴！擬態天道が言う。

「樹花ちゃん元気？」

買い物籠を片手にネギを翳す。お前は俺の……

「ワームも手の込んだ事をする。おやつでも食べに来たのか」

「違うよ。ひよりちゃんは僕等側の存在なんだ。分かり合えない並行世界の居住者……いずれ君と雌雄を決する定め」

「ひよりは俺が守る」

突然の旋毛風、実家の前の物々しい展開。住宅街の朝の光景……バトル・ファイトの鐘が高鳴った。

「俺と闘え」

「弱いなあ」

二体のカブトゼクター舞う。火花散る攻防の舞台袖で暗躍する裏社会の謎。天道VSワーム！！NEO ZECTは会社を統合し一つになった、世界平和の夜明けも近い！！境界線上のホライズン=沈まぬ太陽を解読させし夢の桃源郷……水先案内人は俺だ！

「今やるか」

擬態天道が消えた。二号ライダー・ザビー（矢車）は引退した、新も非番！！バトル・ファイト・ワールドへ生き急げ、煽動者（スプリガン）。新は辞表を書いた。岬は言葉を失う……突然の報告に戸惑いを隠さない上司としての最後の気遣い、俺は明日を掴む！

「仮面ライダーも卒業です。警察学校に志願書出しました」

「後悔は無い？」

「色々と有難う御座いました、このご恩は忘れません」

擬態チーム集う。闇の胎動……女が笑う。革命の刻！

「甘き死よ来たれ！！あの男（神）が天敵」

「ひよりちゃんがゲート」

ダークカブト参る。雪が降ってきた……冬囲い。薪を割る天道の背後に潜むワーム、白い吐息を風に乗せてゼクター舞う！！

「あいつの犬……」

ゲートが開いた。ひよりが居ない！サルはてんてこ舞い、新がホールで働いている。バックヤードで独りぼやく。

「ひよりの奴無断欠勤かな……店長！」

「ヘルプ入りまーす」

社員の車が到着する。偽りの平和……崩壊への序曲。エデンの園は美しき讃美歌を戦慄に乗せ敵意を歌う！

「もう一人の僕」

戦場は荒野、人成らざる者の魔獣の鎖は千切られた！！敵意が僕を蝕む。

「変身」

黒いカブト。一騎討ちの死闘！キャストオフ、クロックアップ！！

「ハイパーゼクターを知ってるかい」

「俺を見ろ」

「AB型の勝ちでしょう？」

天道の血液型はAB型だった。ワームの純血も同じ一族。ゲートが開いた。東京租界……新世界のハッピーエンドなら知っている。

「あの子の守護星（水星）は強過ぎる力を持つ。異界の門へと手繰り寄せる唯一無二の化身」

ハイパーカブト超バトル。NEXT LEVELのHERO達の最期の決闘（デュエル）！！！