💛side
ついにBFFのレコーディングの日が来てしまった。でもまともに弾けたことなんて一回もない。指が震える。僕の番が来た1番最後。やっぱり二人は速く終わる。そして綺麗な音。やっぱり才能がある人は違うな……。
弾き初めるとスタッフに怒鳴られる。
スタッフ「藤澤さん、なんですかそんな音は!!」
💛「ごめんなさい!」
スタッフ「練習期間はちゃんとあったはずです。しっかりしてください。最年長何ですから!」
最近よくこのスタッフに怒られてしまう。理由は、最年長だからだそうだ。レコーディングの時に、ほぼ毎回このスタッフに怒られてしまう。
自分でも自覚しているできてないことでも、自分なりに、毎日毎日寝る間を惜しんで練習している。なのにどうして認められないのか。
そう考えているとスタッフの口が開く。
スタッフ「藤澤さん、分かってないんですか?笑、貴方が毎回足を引っ張るからふたりも迷惑してるんですよ。速くやめて貰えませんか、
弾けないキーボードをいつまでもミセスにおいといたら、前に進めませんからね笑、お前は誰にも必要とされてないんだよ! 」
僕は自然と涙が出てきた。自分でも気づいていたけど、やっぴり相手から言われると心に刺さるな。最年長なのに情けないな。きっとふたりもスタッフに言われたことのようにおもっているんだろうな。だってふたりは幼なじみでBFFの関係だもんね。
スタッフ「うわ、泣いてる!キモ笑」
僕が泣いてると、ふたりが駆け寄ってきた。
でも僕は……。
「来ないで!!」
と、声をあげた。誰にも触れられたくはなかったからだ。なんでか分からない。ただ僕以外の人全てが敵に見えた。
♥️「え、りょうちゃん?どうしたの!?」
💙「なんで、何があったの?!」
「どうせ、2人も同じ事思ってるんでしょ。僕が毎回足を引っ張って、ミセスが前に進めない。弾けないキーボードはいらない。速くやめて欲しいって!!」
💙「どしたの?!りょうちゃんそんな事思ってないよ?!」
♥️「そうだよ(涙)」
「じゃあ、あの曲は何!(怒)」
「BFF、僕も必要とされたかったな(涙)」
僕は事務所を出た。泣きながら。ふたりの呼び止める声もしたけど。苦しかった。やっぱり必要とされてなかった。ミセスは2人で十分。僕はいらない。
そう考えていたらいつの間にかあの場所へ来ていた。そうあの崖。限界が来たら死ぬつもりだった崖。まさか本当に来るとは思わなかった。潮風が涼しい。僕はあと一歩で落ちるところまで来た。でもその一歩が踏み出せない。
「あれ?なんで?死にたいんじゃなかったっけ?おかしいな(涙)あぁそっかまだ3人でミセスを続けたいって思う自分がいるんだ。僕はいつまでわがままなんだ。」
僕は悩んだ。生と死どちらを選ぶか。生きればまた、必要とされない人生が待っている。でもふたりに振り向いて貰えるかもしれない。これは僕の願望だ。死ねば僕は解放される。全てから。どうしよう。その時だった。
グサッ
背中に衝撃が来た。自然と血がたれている。そう刺されたんだ。誰に?理解が追いつかない。すると相手は低い声で
「お前はいらない」
と、言って僕の背中に刺さっているナイフを90度回してさらに僕の内臓を傷つけた。血を吐いた。そして崖から突き落とされた。落ちる瞬間全てがスローモーションのように見えた。まるで走馬灯のように。相手の顔も見えた。それはスタッフだった。
「あぁそっか。僕は死んだ方が良かったんだ 」
そう、言った瞬間僕は海に叩き落とされた。冷たい海。強く体に衝撃がかかったせいで感覚がなかった。どんどん沈んでく。息が出来ない。
でもいいのか。僕は必要とされてなかったんだもの。そうして僕は海のなかで意識を失った。
何か話の展開早すぎましたね。
コメントお願いします🙇♀️
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コメント
3件
私がスタッフを◯したいくらいの怒りが😭 涼ちゃん…死なないでね…絶対死なないでね… 続きがすごく楽しみです… 凄く凄く楽しみにしてます…!頑張ってください!!
😭😭