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♥️side
りょうちゃんが事務所から走って出ていってしまった。スタッフと言い合いみたいなことになっていて、慌てりょうちゃんのそばに駆け寄ったけど、「来ないで!!」と大声で言われた。理由が分からない。どうして?りょうちゃんが言い放った言葉、「弾けないキーボードはいらない、速くやめて欲しい」そしてBFF。なにもかも分からない。君の本当の涙を見たのはいつぶりだろう。悔し涙じゃなくて、本当の悲しい涙。苦しそうな顔。
必死に探した。若井と一緒に。家にも行った、でもいなかった。
♥️「りょうちゃん……。どこにいったの(涙)」
💙「弾けないキーボードはいらない、ってどういうこと?何か悩んでいたの?」
♥️「どうして気づかなかったの?ダメだ僕リーダとしてみんなを支えなくちゃいけないのに。」
探しても探してもどこにもりょうちゃんは居ない。探しても居ない度に自分のなかで自分を責め続けた。きっと若井も一緒だろう。
その時思い出した。りょうちゃんが居そうな場所。それはあの崖。フェーズ1の大切な思い出。そして同じ儚い表情をしていたところ。消えてしまいそうな顔をして慌てて崖の先に立っている君を呼びこっちに来させたのを覚えている。
♥️「ねえ、あの崖じゃない?」
💙「え?!まさか」
💙「だとしたら、やばくない?」
♥️「もしかしたら自殺するつもりかも」
💙「速く行かないと!!(涙)」
僕たちは急いで電車に乗ってあの崖へ目指した。大切なメンバーが目の前で死んでしまうのがどうしても嫌だった。
💙「りょうちゃんーー!(大声)」
♥️「りょうちゃん!返事して!」
僕らは大声で叫んだ。喉が枯れそうなくらいまで。電話もLINEもしても応答がない。心配で心配で涙が溢れそうだった。その時、
バシャン!(水の音)
何がが水に落ちる音がした。いつも静かな場所だからこんなに大きな音がするのが不思議でたまらなかった。怖くなって若井と一緒に見に行った。
💙「ねぇ、あれって(震)」
若井が震えながら崖のしたを見て言った。僕も下を見た瞬間、震えと恐怖が襲ってきた。そこに写ったのはりょうちゃんらしき人だった。顔がはっきり分からないが多分間違いない。事務所から飛び出した時の服装、明るい髪色。
♥️「りょうちゃん!(大声)嘘でしょ、」
💙「元貴!!急がないと!りょうちゃんが死んじゃう(涙)」
僕たちは急いで崖のした走った。若井と僕は迷うことなく海へ飛び込みりょうちゃんを引っ張りあげた。引っ張りあげている時もりょうちゃんは息がなく意識もなかった。近くの浜辺へりょうちゃんをあげた時に気づいた。それはりょうちゃんの背中にナイフが刺さっていた事、血が止まらなく体温が冷たく、脈も弱い。
💙「元貴、救急車呼んで!りょうちゃんが死んじゃう(涙)脈が、もう弱い」
若井もりょうちゃんの傷に気づいたようで焦ったようにぼくに頼んできた。急いで、119にかける。するとすぐに救急車がきた。りょうちゃんは運ばれ治療が開始された。どんどん青白くなっていく君の姿がとても怖かった。
病院に着くとすぐに手術が始まった。医師たちの動きこら分かるようにりょうちゃんは危険な状態だとわかった。僕と若井は泣きながら待った。そして自分を攻めた。
♥️「僕、なんで気づかなかったの?
あの時、おっていたら、」
💙「でも誰に刺されたの?背中じゃ自分でさせないし、」
♥️「それにしてもどうしてあの崖に行ったの?自殺したいほどくるしかったの?ごめん気づかなくて本当にごめん(涙) 」
しばらく時間がたって医師が近ずいてきた。
医師「奇跡的に何とか一命を取り留めましたが、傷が深く治療も遅れてしまったので意識が回復するか分かりません。またこの先もいつ心臓が止まってもおかしくありません。万が一のことも考えていてください。 」
説明すると医師はりょうちゃんがいる部屋に案内してくれた。ベットに横になってしてたくさんの管や機械につながっている君を見ると胸が痛かった。
♥️「グズッッ(涙)ごめん」
たくさん謝って僕は君の手を握った。君が握り返してくれるのを信じて。僕はあることに気づいた。それはりょうちゃんの手がボロボロだったこと。普段りょうちゃんの手は輝くような白い手だったのを覚えている。しかもこれほ古い傷。今回の事件で負った傷じゃない。キーボードをたくさん引いたのか豆や痣がたくさんある。気になってりょうちゃんの袖をめくっていくと、信じられないものがあった。それはリスカ。おびただしい切り傷やミミズ張れ。とても痛々しい。大きな傷もある。カッターで思いっきり刺したような傷。
♥️「何これ!」
💙side
元貴が驚いたような声をあげた。俺も元貴と同じところを見るとそこにはリスカがあった。
💙「え!なんで?!」
♥️「りょうちゃん、そんなに悩んでたの?!一体何に悩んでいたの?(涙、震)」
♥️「これ、最近のじゃないよね、」
💙「うん」
元貴に言われて思い出した。それはりょうちゃん家に行った時のこと。アポなしで突然行ったけど快く家にあがらせてくれたのを覚えている。いつもより物静かでおかしかった部屋。お気に入りの写真がないし、とこか輝きがない君の瞳。そして君のボロボロの指。今思えばあの時からだった。僕が君のことをおかしいと思い始めたのは。痛々しい指。血で汚れたBFFの楽譜。でも俺は怖くて「大丈夫?」の一声をかけてあげれ無かった。あの時俺が心配していればこと出来事はなかったのどろうか。俺のせいだ。ごめんりょうちゃん。本当、ごめん。