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コメント
2件
まさかのご飯ご飯は衝撃的すぎる…😳‼️ そのうっかりを怒ってるって勘違いしちゃう青さんがかわいいっ…·͜· ❤︎ 毎回見てて思うんだけど、最初のあのセンス抜群な文章はどうやって書いてるの…、??😖✨✨✨ 見てて癒された…最高の癒しをありがとうっっ🫶🏻︎💕︎︎
※Attention
こちらの作品はirxsのnmmn作品となっております
上記単語に見覚えのない方、意味を知らない方は
ブラウザバックをお願いいたします
ご本人様とは全く関係ありません
あの、すみません。
今気づいたのですが、
題名そっくりの作品がirxsにありますね……。
パクリではなく、本当にたまたまで、
名前が似ていたというだけです……😭😭
Day3 お弁当と猫
猫だって、急なことには驚きますよね。
たとえ完璧な人だったとしても、
間違えは起こりうること。
猫は、どんな間違いをしたのでしょう……?
ん……なんか、重い……?
ぼんやりとした視界でも
ここが自分の部屋じゃないことだけは、
はっきり分かった。
「……!?!?」
声にならない悲鳴が喉でつかえる。
目と鼻の先に、まろがいたから。
……待って。
俺、もしかして、
昨日この部屋で寝てた……?
一気に目が覚めて、
慌ててスマホを探す。
アラーム、鳴った記憶ない。
嫌な予感しかない。
スマホを見つけるより先に、
視界に入った壁時計が指していたのは7時。
「やば、7時じゃん!!」
思わず跳ね起きると、
すぐ横でまろが身じろぎした。
「んー……なんや……?
どした、ないこ……」
まだ半分夢みたいな声。
「ちょ、まろ腕どけて!!
抱きしめてくんな!!
時間ヤバいんだって!!」
布団をばたばたさせながら言うと、
まろはようやく状況を理解したらしく、
ゆっくり目を開けた。
……ほんと朝から心臓に悪すぎる……。
「なーいちゃん!」
昼休みのチャイムが鳴ると同時に
いむが元気よく声をかけてきた。
「一緒に食べよ!」
「チャイム鳴った瞬間来るの早すぎでしょ」
「でしょ〜、もっと褒めて褒めて」
「え、俺、褒めてないんだけど」
「あ、ないくん。りうらもいい?」
「いいよ、ほら、いむも動いて」
3つ分机をくっつけて、
それぞれ弁当を広げる。
「いただきまーす!」
いむの一声を合図に、
一斉に蓋が開いた。
……開いた、んだけど。
「……」
「……あれ?ないちゃん?」
「ないくん、それどうなってんの?」
じわじわと、
視線が俺の弁当に集まる。
「おかずしかなくない?」
「ご飯どこいった?」
2段とも、
見事におかずだけが詰まった弁当箱。
それを見ながら、
朝のやり取りがフラッシュバックした。
『ないこ、弁当無理せんでええからね?』
『大丈夫、もうすぐ作り終わる。
はい、これまろの弁当』
『あ、ありがとう』
……確かに、あの時。
上下がちゃんと
おかずとご飯に分かれているか、
確認しなかった気がする。
ごめん、まろ。
というか、
絶対、あいつは今頃。
「……まろの弁当、
ご飯ご飯の2段になってるな」
ぽつりと呟いた瞬間
空気が一変した。
「まろって誰!!」
「もしかして、ないちゃん、
僕たちよりも先に彼女できたの!?」
……あ、やべ。
まだ2人にまろのこと話していなかった。
でも、話したら話したで、
今度は家のことまで説明しきゃいけなくなる。
それだけは、どうしても避けたい。
「……秘密。
でも、彼女じゃないよ」
そう答えたものの、
通じる気がしなかった。
案の定、
「ないちゃんの裏切り者ぉ!!」
「一体、いつ繋がったのさ!!」
好き勝手騒ぎ立てる2人に、
俺は深くため息をつく。
あー……完全に、
変なスイッチ入れたな、これ。
周りの視線もちらほら集まってきて、
そろそろ本気でまずいかも、
そう考えていた、その時。
ぶぶっ、と
ポケットの中でスマホが震えた。
……噂をすれば。
画面を見ると、
まろからのメッセージ。
『ないこぉ〜、
俺の弁当、ご飯ご飯やったんやけど!?
朝のこと、まだ怒っとる!?
ごめんやって〜、許してや〜😭😭』
ちゃっかり、
絵文字までフル活用している。
……やっぱりな。
俺の予想、的中。
「あー!!
ないちゃん、スマホ見て笑ってる!!」
「彼女とのLINEか!?」
……外野がうるさすぎる。
俺はスマホを伏せて、
もう1度ため息をついた。
今日1日、
このネタでイジられる予感しかしない……。
「会長!彼女できたって本当ですか!?」
このセリフ、
今日だけで何度聞いただろう。
昼休み。
バカ2人が騒ぎまくったおかげで、
俺に彼女ができたとかいう、
変な噂がほぼ学校全体に広まっていた。
今日が金曜なのが、せめてもの救いだ。
このまま休日に突入して、
自然消滅してくれればいいんだけど……。
にしても、
広まるの早すぎな??
あいつら、
ほんと騒ぎすぎだって……。
これじゃ、
生徒会活動どころじゃない。
来週の月曜から、
あいつらの仕事、倍にしてやろうかな。
一応、あんなでも生徒会役員だし。
「会長!彼女でき」
「違う。できてない。勘違い」
食い気味に否定すると、
相手は気まずそうに引き下がっていった。
……頼むから、
さっさと噂収まってくれ。
俺は、周りを遮断するようにイヤホンをつけ、
次の仕事に集中した。
「ただいま」
ひたすらに仕事を終わらせ、
家に帰ってくると、
玄関で正座したまろが待ち構えていた。
「……何してんの」
俺がそう言うと、
まろは背筋をぴんと伸ばし、
やけに改まった顔でこちらを見上げる。
「……ないこ、あのな」
その声は、妙に緊張している。
「俺、今日一日ずっと考えとってん」
「何を」
「朝のこと」
朝、という単語に、
自然と弁当の中身が思い浮かぶ。
「ないこ、朝ちょっと機嫌悪そうやったやろ」
「え?」
「せやからな……」
まろは一度、
ぐっと拳を握ってから、深く頭を下げた。
「俺のこと怒っとる思てん。
せやから弁当、
わざとご飯だけにしたんやろ……って」
「……は?」
思わず素で声が出た。
俺、まろに、
そんな性格悪いやつだと思われてんの?
「ちゃうの!?」
「違うよ」
「え、マジで!?」
「完全に事故」
即答すると、まろは数秒固まり、
次の瞬間、勢いよく畳に額をつけた。
「すんませんでしたぁぁ!!」
「ちょ、土下座するな!」
「俺の勘違いです!!
勝手に気ぃ回して、
勝手に反省して、
勝手に落ち込んで……」
顔を上げたまろは、
心底申し訳なさそうな目をしている。
「ほんまに悪かった……」
「いや、俺も確認しなかったし」
「それでもや!!」
そう言って、まろは正座のまま、
背後に隠していたものを差し出した。
「これ」
差し出された箱を見て、
俺は一瞬言葉を失う。
「……寿司?」
「せや」
「なんで」
「お詫び」
胸を張るまろ。
「今日の晩メシ、寿司にしよ。
これは謝罪と和解の証やからな」
大げさだとは思ったけど、
自分のことを気にかけてくれてるのは、
悪い気がしなくて、その言葉を飲み込んだ。
「でもさ」
「ん?」
「次からはちゃんと確認しよう」
「せやな!!俺も確認する!!」
勢いよく頷くまろを見て、
俺は小さく笑った。
今回は事故だったけど、
寿司がもらえるなら、
たまには、わざと間違っても
いいんじゃないか、なんて。
……そんなことを思ってしまったのは、
ここだけの秘密。