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それではどうぞ
🇷🇺…日本、起きろ。
🇯🇵ンー…。
辺りが暗くなり始めた6時過ぎ。
そんな今、俺の目の前の机で日本が寝ている。
🇷🇺風邪引くぞこんな所で。
俺がそう問いかけるも、日本は目を覚ます気配がない。
…まあそうだろう。日本はここ最近、仕事詰めだったからな。
そりゃあ疲れで寝てしまうのも仕方ない。
だが流石にそろそろ起きないといろいろ駄目だ。
それは俺の心臓も持たないという事を意味している。
🇷🇺はぁ…。
俺は大きな溜息を一つ溢した。
こんな可愛い顔して寝られたら、俺の理性が切れてしまう。
だがそんな情け無い理由で日本を汚すのはしたくない。
俺はクシャクシャと頭を掻く。
🇷🇺おい日本。そんなに寝るんだったら放って行くからな。
俺はそう言った。まあ寝ている奴に向かって言っても意味無いだろうと思ったが、一応最後に伝えた。
🇯🇵んぅ…それは嫌です…。
するとどうだろう。寝ていた日本が目を擦りながら身体を起こした。
聞こえていたようだった。
🇷🇺…じゃあ帰るぞ。
俺がクルリと背を向けると、ギュッと日本に手を握られた。
🇯🇵あの…抱っこして欲しいです…。
日本はそう口を開いた。
寝惚けてそう言ったのだろう。フニャっと笑みを溢した。
…だが俺にはその一連が与えたダメージが凄かった。
🇷🇺クソ…そんな顔で言われたら結構クるんだが…。
俺は日本を抱き上げ部屋を出た。
ふと視線を下にすると、日本はまた寝てしまっていた。
🇷🇺…ったく。こんなので家に帰れるのか…?
ブツブツと俺は愚痴ったが、正直この時間が嬉しかった。
🇷🇺…おやすみ。
俺は日本の額に口付けをして、また暗い廊下を歩き出した。
『終』