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“ ムー、”
「” あ、あなた 怒る 、 ? ” 」
その後、赤傘さんの介抱を這いばいさんに任せ、 洗面所に準備してあった服に着替え終わると、
いきなり身体を持ち上げられる感覚し
スタスタという音が聞こえ、移動している事が分かった
しばらく無言の時間が続き、私の身体はソファらしきモノに下ろされ
太ももに何かの重量が掛かった。触ってみるとサラサラとした感覚がし、赤傘さんの頭だと分かった
これはもしや、膝枕ってやつかな
“ ..私 あなた 一緒 .. ”
「!もしかして、一緒に入りたかったのかな、」
私が赤傘さんの頭を撫で、微笑みを浮かべた
「 ” ごめんなさい 明日 あなた 一緒 ”」
“..私 のみ ? ”
「 ” あなた のみ お願い 可能 ? ”」
私がそう言うと、赤傘さんの手が私の頬を撫でたような感覚がし、先程より気配が近くなったような気がした
“ もちろん あなた お願い 全部 聞く ”
「!、ありがとう 赤傘さん」
赤傘さんの撫でる手がくすぐったく、私が笑っていると
“ ..あなた ! 髪 拭く 可能 ? ”
「ほわっ、は、這いばいさん?」
“ チッ、 ”
後ろから抱きしめられる感覚がし、上から這いばいさんの声が聞こえた
“ 髪 濡れる あなた 拭く 可能 ? ”
「髪、あ、そっか
這いばいさん髪長いから拭くの大変だもんね」
“ あなた してほしい 髪 拭く ! ”
「ふふっ ” 私 理解 ”」
私がそう言うと、ズルズルと這いずる音が聞こえ、私の手にふかふかしたタオルが握らされ、
前の方を触ってみると赤傘さんとはまた違うサラサラした感触
“ ムー、 私 あなた 髪 拭く ”
「え?赤傘さんもやってくれるの?」
いつの間に移動したのか、赤傘さんの声が上から聞こえ、私の頭に優しくタオルが包み込まれた
「ふふっ、」
“ ? あなた 楽しい ? ”
「、うん、すっごく楽しいよ」
今まで何も見えない暗闇の中で、冷たかった部屋の中が、今ではこんなに暖かい
彼らが人間じゃなくても、彼らだけは一緒にいてくれた人だから
“ あなた 楽しい 私 嬉しい ! あなた 可愛い !”
“ あなた 楽しい 笑顔 可愛い ”
「へっ、ふ、二人共そういうのやめて!心臓に悪いから!」
お願いです、神様
もう私から、何も奪わないでください
何でもします、だからこの日常を
無かった事に、しないで下さい
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「チッ、怪異なんて聞いてねぇっつうの」
「盲点だったね、それにあんな強力な怪異
初めて見たよ」
「はぁー、せっかく仙台に来たっつうのに、」
あの後、二人はビジネスホテルで休んでいた
「だが、今回の調査で少女の情報は掴めた」
「、”暁月巴”か」
「あぁ、被害に遭った松山先生とやらの情報によれば、” 盲目のフリをしている問題児”らしい」
「盲目のフリだぁ?」
「あくまで私の推測だが、彼女がもしフリをしていたのであれば、あの場で逃げているはず」
「少なからず、彼女には松山先生を苦しめた怪異が見えていたはずだからね。」
「、逃げなかったって事は、目視ではなく気配のみで感じ取っただけだから、って事か?」
「あぁ、後は恐らくもう一体の怪異を見て既に慣れてしまったか」
「はぁー、よくわかんねぇけど、
とりあえず俺達の専門外って事だけは理解した」
五条は携帯を指先で操作し、携帯電話を耳に当てた
「、、、」
外を見れば、雲が開け満月がよく見えた