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重い玄関の扉を開き、無駄に明るい外へ出る。そして私はゆっくりと歩き出した。だが、それが裏目に出てしまった。走ったから間に合ったものの遅刻ギリギリになってしまった。息を切らしながらも自分の靴箱を確認する。やはり、そこにはいつものように画鋲が散らばっていた。そう、私は虐められているのだ。

学校につき教室に入るとと、決まって水やゴミを浴びせられる。先生は私が虐められているのに気付いているだろうが、私の味方はしない。でも、もうどうでも良くなっていた。これが私の普通になっていたのだ。でも、私にだっていい事がある。悪い事ばっかりでは無い。そんなことを考えていると、ドタドタと走っているような足音が聞こえた。そして次の瞬間。教室のドアが勢いよく開いた。いい事というのはこの事だ。

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