胸を張って大きく息を吸った後、マンションの部屋に戻る
ドアから声が聞こえない
珍しく騒いでいないと安心し、ドアを開いた
🇯🇵「あれ…?」
誰もいない。下の階に行ってしまったのか…
🇮🇹「やっほー!」
ドアを開けた裏側の死角からいきなり現れた
🇯🇵「うわっ!?びっくりした…」
驚いて尻餅をつく
🇮🇹「ドッキリ大成功なんねー!」
イタリアがそう言うと部屋のあちらこちらからゾロゾロと現れる
🇺🇸「hahaha,イタリアの言う通りだったな!」
🇫🇷「日本君、ごめんねぇー」
🇬🇧「あの後結構気まずかったんですからね」
気まずい空気を紛らわそうとドッキリを提案したのはイタリアであった
日本がいなくなってる隙に全員で隠れ驚かす作戦とのことだ
🇯🇵「もう…」
ドッキリとはいえ、ビビリな自分を驚かせ、尻餅をつかせたのでご立腹の様子
🇨🇳「…思ったより怒ってるアルね」
和気藹々と話している中、玄関から食料の出前がきた
時刻は正午を過ぎていた
水がマンションの中に浸水した以上、地上からの補給ルートは消失した
その代わり、ヘリコプターで補給するという
異例の方式で行われている
食料を届けに来たのはーー
🇯🇵「はい…?」
🇮🇩「お届け物で…あれ?君はあの時の…」
届けに来てくれた人はかつて陸やにゃぽん達を助ける時に協力してくれた救助隊のインドネシアであった
🇮🇩「嬉しいよ!君と再会できて!そうだ、知ってるかもしれないけど、君の家族が…僕たちの救助隊に参加してくれたんだよ!」
🇯🇵「なにそれ聞いてないんですけど…」
インドネシアは事情を説明した
彼らに助けられた恩、にゃぽんの類まれなる身体能力が救助に活かすことができると感じ、
志願したそうだ
現在はベトナムと共に救助活動に励んでいると言う
🇯🇵「そうですか…知らない間に…」
🇮🇩「まぁ、この氾濫で電線も再びやられちまってな、困ったもんだよ」
🇺🇸「あの…いつまで話してる?」
後ろから圧を感じる声がした
日本の方を見るとこちらを睨んでいる国がちらほら
🇮🇩「彼氏さん?」
🇯🇵「えっ///ちがっ…てかなんで私が彼女前提なのですか…」
気づいた時にはインドネシアは食料を置いて去っていった
🇮🇹「うーん!冷凍だけどピッツァは美味しいんね!おい!パイナップルを乗せるなね!」
悪意のある笑顔でアメリカは缶詰のパイナップルを取り出し、イタリアのピザのギリギリまで
パイナップルを寄せる
🇮🇹「アメリカ?それ以上寄せたらどうなるか
わかるんね?」
🇺🇸「ああ、だからこそやるんだよww」
なんやかんや楽しい(?)食事時間が終わり、
15時23分…
日本は窓から外を見る
彼は午前中、カナダに言われたことをずっと
考え込んでいた
🇯🇵「変わらなきゃ…」
ガタガタガタガタ…
何週間ぶりの揺れ。しかもその揺れは段々と大きくなっていく
🇺🇸「えっ、ちょっとマジで…」
大地が起こす振動は彼らを待つつもりなど一切ない
🇬🇧「皆さん早く机の下に!」
🇫🇷「う、うまく動けない!」
日本は机にしがみつきながら入りこむ
その時窓の方を見ると
🇯🇵「(あれ…?地面が…波打ってる…?
こんなの見たことない…)」
それは、遠くの丘が波のようにぐにゃぐにゃと動いていた
🇺🇸「Japan!危ない!」
バキバキバキバキ!
激しい横揺れによりマンションの食器が入っているタンスが日本の目の前で倒れ、ガラスが散乱する
さらに、外では轟音が鳴り響いており
他の建物は崩落したと見られる
🇮🇹「こ、こう言う時って外に出た方が安全なんね?」
🇯🇵「ダメです!今外に出たら落下物で怪我します!」
激しい揺れが続く中、日本とアメリカは食卓
イタリアとフランスとイギリスは
壊れかけのPCがあった机の下に避難
台湾と中国と韓国はリビングの机の下に避難した
また、ここはマンションの3階である
1回目の会社での前震、2回目の学校での本震
よりもさらに大きい長周期地震動を感じることになる
🇹🇼「でもこれって余震だよね!?絶対に崩れることなんてないよね!?」
🇨🇳「そんなの我に聞いてもわからないアル!」
🇰🇷「落ち着け!聞いたことがある。これが…痛っ!」
韓国の頭上に机の上にあった缶詰がおっこちてきた
🇫🇷「皆んな頭だけは守って!頭隠して尻隠さずでもいいから!」
🇬🇧「尻というか全身を守りなさいよ!」
揺れ始めから1分。まだ収まらない
余震にしてはとても長い方だ
ゴゴゴゴゴ…
ピシッ!ピシッ!
🇯🇵「え…まさかこの音って…」
このマンションにも限界は近づき始めている
🇮🇩「ひどい…どんどん崩れていく。水が少し乾いていたのが幸いだけど…」
ヘリコプターで補給作業をしている最中、
地震に遭遇した救助隊たち
🌳「神様…父上…」
陸は必死に手を合わせている
🌊「空、落ち着け」
☀️「これが余震なんて…信じられないよ」
次々と崩落していく建物に手が震える空
🐈「違うね、今までの揺れ、大雨で街は限界を迎えていたんだよ。倒れないギリギリまで耐えていたけど…今回の揺れで…………
とりあえず、みんなの無事を祈ろう!」
🌳・🌊・☀️「(こんな時に助けに行けないなんて…)」
ピシッ!バキッ!
🇯🇵「グッ!凄い揺れです!」
🇺🇸「このままだと崩れるんじゃないのか!?」
🇬🇧「何度も何度も地震による被害を受けてるのでこの建物もだいぶ弱ってるはずです…
もし…もし崩壊なんかしたら…」
ゴゴゴゴゴ…
1階、2階部分の床が落ち始める
🇯🇵「床にヒビが!」
🇺🇸「皆んな衝撃に備えろぉぉぉぉ!」
数秒後、大きな轟音と共にマンションは全崩落した
To be continue
コメント
2件
いやだ、死者出ないで泣
い、嫌な予感がするッッツ 誰も死にませんように…!!