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3件
頼む!助かってくれ!、、、あと三話か、、、
うわぁぁぁアメリカァァァ… てかあと3話で終わっちゃうんですかぁぁ!?!? ショックが大き過ぎるって…
本編の前にお知らせ!
この「審判の日」本話含めて最終回まで
残り3話となります!
なにとぞ最後までよろしくお願いします!
それではスタート!
薄暗い夕焼けの中でコンクリートのにおいがする生きてる。あんな絶望的な瞬間から生き延びることができるなんて
そうだ。私の隣にいたアメリカさんは…
隣を見ると俯きに倒れていた
🇯🇵「アメリカさん?もしもし?」
返事がない
🇯🇵「え…嘘、 アメリカさんまでも…?」
🇯🇵「アメリカさん!アメリカさん!返事をしてください!」
彼はずっと目を瞑っているままだった
終わった。いや待て、ただ単に昏睡状態の可能性もある。諦めては行けない
アメリカさんだけじゃない、他の国の安否も確かめるために動かなければ
そう足をどかそうとしたその時ーーー
🇯🇵「いたっ…」
足が動かせない。動かそうとすると痛みが走る
コンクリートが足に挟まってるせいで助けに行けない
🇯🇵「こうなれば…」
大声で一人一人国の名前を叫んだ
自分の出せる最大限の声で何回も叫んだ
「…はい」
どこから小さな反応が聞こえる
誰か生きてる
もう一度大きな声で返事をしてくれと叫ぶ。すると
「私と…フランスは無事です」
「我3人組も…無事アル」
彼らの安否が判明した。今危険なのは
アメリカのみだ
詳しい安否を聞こうとしたその時ーー
グラグラグラ…
🇫🇷「こんな時に余震なんて終わりだ!」
埋没状態でありながらも余震に気をつけ、
身を隠し続ける。しばらくすると揺れは
収まった
🇬🇧「収まりましたね…現状確認をしましょう。日本さんあなたは?」
🇯🇵「私は足がコンクリートに挟まって動けません…それよりもアメリカさんの…意識がありません」
でも確かに覚えている。マンションが崩れる時、アメリカが自分の体に覆い被さるように庇ったのを
🇬🇧「救助隊が早くくるのを待つしかないですね…私は右手が少し痺れてます」
🇫🇷「僕は背中を打撲したで済んでるのかな?」
🇮🇹「ioはピッツァを食べてきたから無傷なんね!」
🇨🇳「我は左腕をやられたアル…」
🇰🇷「俺は頭が痛い」
🇹🇼「僕は全身打撲で済んでるよ」
アメリカは意識が回復するとして、話せる状態でよかった。もしここで致命傷でも負っていたら生きるのは絶望的であったはず…
🇮🇹「とにかく、早くここから出たいんね!」
🇬🇧「そうは言われても…救助隊の人達次第ですよ」
🇨🇳「もしかしたら…数時間いや、数日かかる可能性も…」
🇹🇼「じゃあ僕たちこのまま死んじゃうの!?」
🇫🇷「え!?そんなのやだよ!」
🇯🇵「そうやって否定的に考えちゃダメです!」
日本の怒鳴り声が崩壊したマンション一帯に響く
🇯🇵「埋没事故では、自分たちはきっと助かるってそういう思考が大切なんです!」
🇮🇹「そ、その通りなんね!諦めちゃいけないんね!ioはまだピッツァ食べたいんね!」
🇨🇳「そうアルよ台湾。弟が先に死ぬことなんてあり得ないアル」
🇹🇼「あ、兄貴…」
各々が自分の心臓を鼓舞する。救助隊が来るその日まで絶対に折れるまいと
安否とメンタルケアは完了した
でもまた問題は発生した
空腹問題だ
🇮🇹「お腹減ったんね…」
空はだんだんと暗くなり、周りに灯りも何もないため、夜は完全な暗黒夜となる
お昼以降何も食べてないため、時間が経てばお腹は減る
身動きできないので食料を手にすることもできない
ただ救助が来るまで何もできないのだ
イギリスやフランスの近くではイタリアの腹からのSOSサウンドが鳴っている
🇬🇧「貴方は食いしん坊ですからね…そこまで悲鳴を上げるのはわかります」
🇫🇷「もう少しの辛抱だよ、イタリア…ん?」
ポケットに違和感を覚える。取り出したのは
飲みかけの水入りペットボトル
なんとかこれで僕たちは水の危機を乗りこなせそうだ
でも同時に中国や日本達への罪悪感も感じてしまう。でも優しい彼らなら許してくれるだろう
🇫🇷「イギリス、イタリア。飲む?」
🇬🇧「極力間接キスはしない性格でしたが…
欲には逆らえません」
🇮🇹「飲みたいんねー!」
🇫🇷「いちいち余計なんだよブリカスくんww」
何もかも真っ暗でしずかな夜
日本は倒れているアメリカのことをじっと見つめていた
🇯🇵「(やっぱり…顔がいいですね。アメリカさん…ってこんな時に何を!?///」
自戒として自分の頭を軽く叩く日本
🇯🇵「……アメリカさん、貴方との出会い…
覚えてますか?」
数十年前
🇺🇸「ようやく終わったか…ん?」
視線の先には炎の中泣いている子供が1人
危険なので咄嗟に抱き抱えて救助した
🇺🇸「馬鹿野郎…!こんなとこで危ねぇぞ」
「ヒグッ…お兄さん…!!!ガクガクブルブル」
俺を見て震えてる…?風貌からしてもしや
日帝の子供か?おそらく「米帝には近づくな」
なーんて、教え込まれてたんだろうな
日帝の奴、つくづく怖い奴だ
🇺🇸「おー、震えんな。俺は仲間だ。安心しろ」
得意の笑顔をその子供に見せつける
昔から笑顔で元気づけてきたこともあるからだ
その後、連合本部にその子供を連れて行った
子供は最初は未知なる場所で混乱していたが、好奇心が勝ったのか目をキラキラさせている
🇺🇸「…おそらくこいつは日帝の子供だ」
🇬🇧「そういえば私はナ⚪︎スの子供も払いました」
🇫🇷「僕はイタ王の子供も」
彼らの両膝には子供達が乗っている
ソ連「…後々危険な因子となるだろう。粛清」
🇺🇸「いや、こいつは俺が育てる」
一同「え!?」
🇺🇸「こいつは幼いながらにして地獄を味わった…もうこんなものはごめんだろ?」
ソ連「責任はどうするんだ」
🇺🇸「俺が全部とる。それでいいだろ?」
🇬🇧「じゃあ私たちもこの子達を責任もって育てます」
🇫🇷「賛成」
ソ連「…好きにしろ」
🇺🇸「Thank you!」
それから私はアメリカさんに育てられた
🇺🇸「お前を東洋一の国にしてやる」
私が数年間住むことになる建物に引っ越しした時に最初に言われた言葉。
あれから苦しくも楽しくい日々でした
アメリカさんの料理の味は 油増し増しで
よく中国さん達に叱られてたっけ…
私がにゃぽんや陸、海、空兄さん達と再会するのにも協力してくれたのはアメリカさん
再会したとき、1番泣いてたのは私達じゃなくてアメリカさんで目のやり場に困ったな…
私が自立した後はなんか絡まれる回数が多くなったな…私を見る目が変わったとか言ってたし…
楽しかった日々…楽しかった日々…
🇯🇵「アメリカさん…」
日本はアメリカの手を強く握る
貴方には数え切れないほど、助けてもらった
だから今恩返しする番です
手を握りしめながら祈る
「神様、私の命はどうなったっていいから
アメリカさんを助けてください」
To be continue