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あれから数日後
俺はヴォルタのマンションの一室に居る
そんなにすぐに誘ってもらえるとは思わなかった
口約束だけでも良いと思ってたのに、メンバーのみんなから次々と誘ってくれたのが嬉しかった
俺、自分から言い出すの苦手だし‥‥
「この上に本当に住んでるんですか?」
「そうだよ。すぐ上に俺と凪ちゃん。そのもう一つ上に奏斗と雲雀がいるよ」
「仲良いですもんね」
「Dyticaは?」
「俺達は近くには居ますけど別々です」
「そうなんだ」
鏡の前に俺とセラさんが立っている
どうせ練習するなら一緒にショートで上げれる物でも撮ろうと言うことになった
ここの部屋の他にここより少し広い部屋が2つ
レッスン出来る仕様になってる
「やっぱりセラさん上手いッス‥‥俺全然着いてけねー」
「えぇ?そうかな。振りもちゃんと頭に入って体も動けてるけど」
「なんか違うんですよね」
「見せ方じゃない?ここをもっとこうするとか‥‥」
「‥‥なるほど?」
「ほら良くなった。こんなに踊れるならもっと動画一緒に撮ろうよ」
「俺もそうしたいですけど体が着いていかないんですもん」
「だったらもっとここで鍛えたら良いじゃん。あ、ここの鍵渡そうか?」
「え?鍵‥‥ですか?」
セラさんが思い立ったかのようにそう伝えて来た
でもそれは‥‥
「いえ、俺は受け取れません」
「なんで?」
「もっと踊れるようになって認められたら‥‥」
「そんな認めるとか‥‥あぁ、凪ちゃんにって事?」
改まって言われるとそれはそれで‥‥
「ロウ君のそれってさぁ‥‥凪ちゃんの事好きって事だよね?先輩とかじゃなくて付き合う方の好きって事」
「そんなに何回も言わなくても‥‥」
「知らないかもだけど、俺達3人はロウ君の事応援してるからね」
「え‥‥」
「だってあんなにアピールしてるのに、知らない訳ないでしょ」
「それは‥‥そうですけど」
「昔から良く懐いてたもんね?凪ちゃんには」
「‥‥でもいつもあしらわれてるから俺」
「ちゃんと伝えてみれは?」
「‥‥今はまだ」
鏡越しに合っていた目線を逸らした
きっと俺に自信がないからだ
だから自信をつける為にもダンスを頑張りたかったのかもしれない
「それはロウ君のペースで伝えたら良いからね」
「セラさん‥‥」
「とりあえずレッスン続けようか」
「はい!」
それから俺はみんなのスケジュールを見ながら、丁度良いタイミングを狙ってはマンションを訪ねた
自分がどれだけ身体を動かして来なかったか痛感しながら
そして今日もレッスンが終わった
「じゃあお疲れ様でした!」
「あれ、ロウ君ちょっと待って」
セラさんに呼び止められる
今日はみんなここに居た
セラさんが凪さんを呼んでいる
「凪ちゃん!ロウ君送っていってあげてよ」
「ん?私が?‥‥別にあなたでも良いでしょうが」
「飼い主様が送っていってあげてよ」
「だから飼ってませんって!まだ」
「まだ?」
みんなが揃って口を開いた
「まだって事は‥‥」
「そんなに勘繰らないで下さいよ!」
「ほらとにかく送ってあげてよ」
「わかりました!ほらさっさと行くぞ。ここにいたらまた何か言われますから」
「あ、でも俺歩いて帰るから」
「いいですよ、送るから」
俺は凪さんの手に背中を押されながら部屋を出た
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コメント
2件
セラ夫感がいいことで( ` -´ )bイイネッ✨にやけてしまう☺️( ¯﹀¯ )続き楽しみにしています🎶