「ぅ゛あ゛あ゛あ゛ああぁっ!?」「いぇ〜い、勝ったー」
「なんでだよおぉぉぉっ!!」
「うるさ…w」
どうもこんにちは、余命幾ばくな感じのみくらです。
只今なかむ達と一緒にゲームで大絶叫中でございます。
こんなことしたら余計に寿命縮みそうだなとは思うけどやめられない。中毒性高いですよ皆さん。
まあその寿命についてですが、115年生きてきた僕も過去に翔んだ上死ぬのは嫌なんでね。
なかむ達を心配させるわけにはいかないので一人で助かる方法を探します。
まさにヒロイン。頑張るぜ。
「みくら…明日から普通に授業あるけど大丈夫…?w」
「スウ――聞かなかったことにするわ。」
「現実逃避やめな?」
「現実逃避じゃない!俺はただ勉強したくないだけなんだッ!」
「成績良いのに何言ってんだ…」
「…ただいま」
誰も居ない家に挨拶をする。
そういえばこの頃は親が全然家に居なくて、いつもワイテのみんなと一緒にいるか一人だったっけ。
その後親が交通事故で死んで、確か……、ってこんな重苦しいこと考えて余命終わらしたくないんだよ。
…ん?
今日入学式だったよな?
101年前のときって、ワイテの取り巻きに呼び出されて家帰れずに漫喫泊まりした気がするんだけど、どうだっけ…?
中2のときだったかなぁ?わっかんね。忘れよ。
どうでもいいよ、今と過去が違うとか。
「やっほーみくら。ところでさ、明日の時間割知らない…?プリントなくしちゃってさ」
「なんでだよ…w 持ってるから安心して。始業式で話聞いてなかった僕よりヤバくない?」
「まあまあ。持っててくれてよかった。ありがと」
「LINEで送っとくねー」
「はいはーい」
ちょっとしたことでも電話かけてきてくれるワイテはやっぱモテ男の集まりなんだなって改めて思う。
電話代とか時間とか緊張とかの感覚無いんか。自由奔放すぎる。そんなんだから取り巻きできるんだよ。
…褒めてるよ?
「…余命かぁ」
ふと現実に気づく。
そっか、あと1年で死んじゃうんだ僕は。
不思議と怖さは無かった。
まあ、あんだけ生きておいてまだ死にたくないっていうのはおこがましいし。
それはそれとして、助かりたいとかいうこと以前に、僕はまだせっかく帰ってこれた学生時代を楽しめる予感がしない!!!
中3とか一番生きるのめんどくさい時期だったし、二度目くらいは好き勝手やらなきゃ気が済まん!
約50年以上ずーーーーーっと独りで他の人より多く生きてきたんだから、他の人より多く楽しまないと損だよね?
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